ある学生がこう言いました。
「毎朝ストレッチをする癖があります。」
そのとき、私はこう答えました。
 「それは習慣と言ったほうがいいですね。」
このように、「癖(くせ)」と「習慣(しゅうかん)」をまちがえて使う人がとても多いです。
 どちらも「よくすること」ですが、意味はちがいます。
今回は、この2つのことばのちがいを、わかりやすく説明します。
「癖(くせ)」ってなに?
「癖」は、自分でも気がつかないでやってしまう行動です。
 多くは、目的がありません。くり返してしまうことが多いです。
たとえば:
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爪(つめ)をかんでしまう
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足をゆらしてしまう(=「びんぼうゆすり」といいます)
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髪をさわってしまう
 - 
何もないのに「すみません」と言ってしまう
 
これらは自分のくせです。
 人によってちがいます。なおしたいと思うことが多いです。
「習慣(しゅうかん)」ってなに?
「習慣」は、いつも自分でしていることです。
 自分の生活のため、体のため、仕事や勉強のためなど、目的があることが多いです。
たとえば:
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朝、ジョギングをする
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食事のあと、はをみがく
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夜、日記を書く
 - 
毎週そうじをする
 
これは、「やろう」と思って、つづけている行動です。
 いい習慣は、生活をよくしてくれます。
まちがえやすいところ
「癖」と「習慣」をまちがえて使う人は多いです。
たとえば:
❌「毎朝ストレッチをする癖があります」
 ?? ストレッチは、自分のためにやっているので、「習慣」と言うのが正しいです。
❌「イライラすると、足をゆする習慣があります」
 ?? 自分でやろうと思っていないので、「癖」が正しいです。
おわりに
「癖」は、気がつかないでくり返してしまう行動です。
 「習慣」は、自分のために、毎日つづけている行動です。
2つのことばのちがいを知ると、もっと正しく日本語が使えるようになります。
 そして、自分の生活について話すとき、もっと自然に話すことができますよ。
あなたには、どんな癖や習慣がありますか?
								
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