ヨガのレッスンの最後によく登場する「シャバーサナ(屍のポーズ)」。
仰向けになって、ただ静かに横たわる――一見、ただの休憩のように見えるかもしれません。
でも実は、シャバーサナは心と体の両方に深い癒しを与えるとても大切なポーズ。
今日は、そんなシャバーサナの効能についてご紹介します。
シャバーサナってどんなポーズ?
サンスクリット語で「死体のポーズ」という意味をもつシャバーサナ。
仰向けで手足を楽に伸ばし、目を閉じて、全身の力を抜いていくポーズです。
ヨガのレッスンでは、このポーズを通して緊張をほどき、心身の状態を静かに見つめ直す時間が用意されています。
シャバーサナの主な効能
1. 身体の回復を促す
ヨガのポーズ(アーサナ)を終えた後にシャバーサナを行うことで、全身の筋肉・神経が休まり、自然治癒力が高まるとされています。
副交感神経が優位になるため、自律神経のバランスを整えたり、疲労回復にも効果的です。
そして驚くことに、たった5分のシャバーサナが2時間の睡眠に匹敵するとも言われています。
短時間でも深い休息が得られることから、忙しい現代人にこそおすすめのポーズです。
2. 心を静かに整える
“何もしない”ことに慣れていない私たちにとって、シャバーサナはマインドフルネスの時間とも言えます。
呼吸に意識を向けることで、心が落ち着き、ストレスや不安感をやさしく手放すことができます。
3. 自分自身とつながる時間
日々の忙しさの中で、自分の気持ちや体の状態に気づく時間は意外と少ないもの。
シャバーサナでは、内側に意識を向けることで、「今の自分」にそっと寄り添う時間を持つことができます。
おわりに
ヨガの最後に訪れる、静かで穏やかな時間。
それは単なる「クールダウン」ではなく、心と体を結び直す大切な時間です。
もし日常の中で、ちょっと疲れを感じたとき。
ほんの数分、仰向けになって目を閉じ、何もせずに呼吸だけを感じてみてください。
きっと、心の奥に静けさが広がっていくはずです。
Comments (0)