「Hitzefrei」って知ってますか?──ドイツの“暑すぎる日”の特別ルール
Shiho in Germany
2025 年 7 月 4 日
みなさん、「Hitzefrei(ヒッツェフライ)」という言葉を聞いたことはありますか?
これはドイツの学校で、あまりにも暑い日に授業を早く切り上げたり、休みにしたりする制度のことなんです。
ドイツの夏は日本ほど湿気がないため、比較的過ごしやすいと言われてきました。でも近年は気温が35度を超える日も珍しくなく、「ドイツってこんなに暑かったっけ…?」と感じることが増えてきました。

そんなときに登場するのが「Hitzefrei」。
特に小学校や中等教育では、午前中の時点で気温が高すぎると判断されると、午後の授業が中止になり、生徒たちは早く家に帰されます。 日本では考えにくいですよね!
どんなときにHitzefreiになるの?
- 気温が30度を超える
- 教室にエアコンや扇風機がない
- 学校側(校長先生など)が「学習環境として適さない」と判断した場合
もちろん、すべての学校で毎回実施されるわけではなく、地域や学校によって対応が異なります。また、高校生や大学生になると基本的に「暑くても通常通り」。社会人になればなおさらですね。
ちょっといいな、でもちょっと大変?
「暑いから学校が早く終わる」なんて、子どもにとっては嬉しいことかもしれません。でも、親にとっては急にお迎えに行かないといけなかったり、預け先を探さなければならなかったりと、けっこう大変な面もあります。
他の施設は?
大学や図書館、公共施設は暑くても基本的には開いています。しかし、エアコンがない建物では短縮営業や一時閉鎖が行われることもあります。また、職員や利用者の健康を考慮し、利用制限がかかることも。(特に高齢者施設)実際、夏に「今日は午後○時までの開館になります」と急に張り紙が出る図書館もあります。都市部より、地方や古い建物の施設の方が対応にばらつきがあります。
★ドイツ語豆知識
- Hitzefrei(ヒッツェフライ):直訳すると「暑さ休み」
- Die Hitze(ヒッツェ)=暑さ/frei(フライ)=自由・休み
「Hitzefrei」はドイツの“夏の文化”とも言える面白い制度です。これを知っておくと、ドイツ語のニュースや日常会話にもぐっと親しみがわくかもしれませんね。
今年の夏もドイツは“Hot”な話題が尽きなさそうです!

これは私の家のお隣さん。毎年6月くらいから外にプールを出して夏を楽しんでいます。
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