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考え方を変えてくれた本|聖書によって人生は変わる

Weekly Topic: A book that changed the way I think

じゅんじ / John

「人生を変えた一冊は何ですか」
 
そう尋ねられたら,
私には迷わず挙げる本があります。
 
それは,聖書です。
 
聖書というと,
宗教の本という印象を持つ方が
多いかもしれません。
 
もちろん,その通りです。
 
でも,私にとって聖書は,
宗教について学ぶためだけの本ではありません。
 
物事の考え方や,
人への接し方,
人生で何を大切にするかを教えてくれた本です。
 
そして,その教えは,
私の人生の選択にも大きな影響を与えてきました。

■ 考え方が変われば,行動が変わる
 
人は,同じ出来事を経験しても,
同じように受け止めるとは限りません。
 
失敗した時,
「もう駄目だ」と考える人もいれば,
「ここから何を学べるだろう」と考える人もいます。
 
出来事そのものは変えられなくても,
その受け止め方や考え方は変えられます。
 
そして,考え方が変わると,
言葉が変わり,行動が変わります。
 
やがて,人との関係や生き方まで
変わっていきます。
 
■ 自分がしてほしいことを,相手にもする
 
聖書には,こんな言葉があります。
 
「だから,人にしてもらいたいと思うことは何でも,
あなたがたも人にしなさい。」
(マタイによる福音書 7:12,新共同訳)
 
とてもシンプルな言葉です。
 
でも,実行するとなると,
決して簡単ではありません。
 
私たちは,つい,
「なぜ,あの人はこうしてくれないのだろう」
と考えてしまいます。
 
でも,聖書は,
相手が何をしてくれるかではなく,
自分が相手に何をできるかを考えるよう教えています。
 
理解してほしいなら,
まず相手を理解しようとする。
 
親切にしてほしいなら,
まず自分から親切にする。
 
尊重してほしいなら,
まず相手を尊重する。
 
相手が変わるのを待つのではなく,
まず自分から行動する。
 
この考え方は,
人間関係だけでなく,
人生そのものを変える力があると思います。
 
■ 与えることに,幸福を見いだす
 
聖書には,キリストのこんな言葉もあります。
 
「受けるよりは与える方が幸いである」
(使徒言行録 20:35,新共同訳)
 
私たちは,何かを手に入れた時に幸せを感じます。
 
欲しかった物を買えた時。
目標を達成した時。
だれかに認められた時。
 
でも,聖書は,
別の幸福にも目を向けさせてくれます。
 
だれかのために時間を使う。
困っている人を助ける。
自分の知識や経験を役立てる。
 
与えられるのは,
お金や物だけではありません。
 
時間,知識,経験,励ましの言葉。
 
自分にできることを,
だれかのために役立てることができます。
 
幸せとは,どれだけ多くのものを
得たかだけでは決まらない。
 
この考え方も,
私の人生に大きな影響を与えてきました。

■ 人生の選択も変わった
 
私はこれまで,
何度も引っ越しをしてきました。
 
その理由は,いつも同じです。
 
助けを必要としている人たちから要請があれば,
いつでも,どこへでも行く。
 
そういう生き方を選んできたからです。
 
住み慣れた場所を離れ,
新しい環境で生活を始める。
 
それは,必ずしも
楽なことばかりではありません。
 
それでも,
自分がどこで暮らすかを考える時,
大切にしてきたことがあります。
 
「自分にとって,どこが一番便利だろうか」
ということだけではなく,
「自分を必要としている人は,どこにいるだろうか」
ということです。
 
自分のためだけでなく,
だれかのために生きる。
 
そして,その人の役に立てた時に,
自分も喜びを感じる。
 
こうした生き方を教えてくれたのも,
聖書でした。
 
実は,今の仕事にも,
この生き方がつながっています。
 
20年以上前の2005年,転居する際,
それまで指導していたご家庭から,
引っ越した後も教えてほしいという
希望をいただきました。
 
その希望に応えるため,
Skypeでオンライン指導を始めました。
 
人の必要に応えようとして始めたことが,
今では自分の生活を支える仕事にもなっています。
 
住む場所にとらわれず,
人の役に立つ生き方と仕事を両立できる。
 
私にとって,
これほどありがたい仕事はありません。
 
■ 教える仕事にも生きている
 
また,先ほどの考え方は,
家庭教師としての指導にも生きています。
 
同じ説明をしても,
すぐに理解できるお子さんもいれば,
時間が必要なお子さんもいます。
 
そんな時,
「どうして分からないんだろう」
と生徒さんに原因を求めるのか。
 
それとも,
「どう説明すれば分かってもらえるだろう」
と考えるのか。
 
この違いは大きいと思います。
 
自分が生徒だったら,
どのように教えてほしいだろうか。
どんな言葉を掛けてもらいたいだろうか。
どこまで戻って説明してもらえたら,
安心して学べるだろうか。
 
そんなふうに,相手の立場に立って考えること。
 
そして,自分の知識や経験を,相手のために役立てること。
 
私にとって家庭教師の仕事は,
単に勉強を教えることではありません。
 
目の前の生徒さんが
何に困っているのかを理解し,
その人に必要な助けを差し伸べることです。
 
この姿勢も,
聖書から学んできた考え方と
深く結び付いています。
 
■ 成功の意味も変わった
 
世の中には,
一見,きらびやかに見えるものが
たくさんあります。
 
高い収入。
社会的な地位。
人からの評価。
 
もちろん,それ自体が
悪いわけではありません。
 
でも,聖書を学ぶことで,
「それは,長い目で見ても価値のあるものだろうか」
と考えるようになりました。
 
目先の魅力だけで判断せず,
その先に何があるのかを考える。
 
何を手に入れるかだけでなく,
どんな人生を送りたいのかを考える。
 
人生で本当に大切にしたいものが
明確になりました。

その結果,目先の“魅力”に心を奪われず,

自分が大切にしたいものを基準に,
人生の選択ができるようになりました。
 
これも,聖書によって得られた
大きな変化の一つです。
 
■ 今も,毎日家族で読んでいる
 
私は家族で,
毎日一緒に聖書を読んでいます。
 
一度読んで終わりではありません。
 
何度も読んだことのある言葉でも,
その時の状況や経験によって,
新しい発見があります。
 
以前は何気なく読み過ごしていた言葉が,
ある日,特別な意味を持つこともあります。
 
そして,家族で読むことで,
自分とは違う視点に気付くこともできます。
 
読むこと自体が目的ではありません。
 
読んで,考えて,生活の中で実践する。
 
その繰り返しによって,
少しずつ考え方や行動を変えていくことができます。
 
もちろん,毎日失敗し,
反省しながら生きていますけど。(笑)
 
それでも,
昨日より今日,
今日より明日,
少しでも良い人間になれたらと思っています。
 
■ 今でも変え続けてくれる本
 
考え方を変えてくれた本。
私にとって,それは聖書です。
 
でも,過去に一度だけ
人生を変えた本ではありません。
 
今も,私の考え方や生き方を
変え続けてくれている本です。
 
良い本は,読み終わっても終わりません。
 
その言葉が,日々の判断や行動の中で
生き続けるからです。

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The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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