日本語・韓国語講師の Hayoung_Eikoです ^ ^
韓国語の面白さって、知っているはずの単語が、
思いがけない意味で使われているところにもありますよね♪
例えば、こちらの二つ。
사이다(サイダー)
고구마(サツマイモ)
どちらも韓国ではおなじみの飲み物と食べ物。
ところが、この二つが、
まったく反対の感情や状況を表す言葉として
使われているのをご存じでしょうか?
まずは、사이다(サイダー)。
韓国語では炭酸飲料のサイダーを意味しますが、
会話では「スカッとする!」「痛快!」という意味でも使われます。
例えば、韓国ドラマで悪役が主人公を散々苦しめた末に、
最後は見事に言い負かされる場面。
そんなときに出てくるのが、
와! 완전 사이다다!
(わあ!めちゃくちゃスカッとする!)
진짜 사이다 같은 장면이었어!
(本当にスカッとする場面だった!)
炭酸飲料を飲んだときの、あのシュワッとした爽快感。
胸のつかえが一気に取れるような気持ちを、
サイダーに例えているんですね♪
例えば、今年Netflixで公開された韓国ドラマ
『참교육(鉄槌教師)』 も、その一例。
学校でのいじめや教師への理不尽な要求など、
韓国社会が抱える教育現場の問題に切り込んだ作品です。
主人公たちが大胆な方法で問題に立ち向かい、
もどかしい状況を一気に覆す痛快な展開が話題になりました。
こうした展開は、韓国語で
사이다 전개(サイダー展開) と呼ばれます。
もちろん、その強引な解決方法には賛否もありましたが、
まさに 사이다 という言葉がぴったりの作品ですね!
さて、そんな 사이다 とは反対の意味で使われるのが、
고구마(サツマイモ) です。
こちらは「もどかしい!」「じれったい!」
「見ていてイライラする!」といった状況や、
そんな気持ちにさせる人を表します。
韓国語を勉強している方なら、
답답하다(もどかしい・じれったい・息苦しい)
という単語をご存じかもしれませんね。
実は、この 답답하다 という感覚が、
고구마 の意味を理解するポイントなんです!
例えば、韓国ドラマで主人公が何度も誤解されているのに、
肝心なことを一向に説明しない!
「いやいや、そこでちゃんと言えばいいじゃない!!」
なんて、テレビに向かって突っ込みたくなる場面(笑)。
そんなときは、
아! 진짜 고구마야!
(ああ!本当にもどかしい!)
전개가 너무 답답해. 완전 고구마야!
(展開がもどかしすぎる。完全にイライラする展開だよ!)
サツマイモを水なしで食べたときの、
あの喉が詰まりそうな感覚。
それを、物事が思うように進まない
「답답하다」 という気持ちに例えているんです。
そして、この二つはセットで使われることもあります。
고구마 먹다가 드디어 사이다 마신 기분이야!
(サツマイモを食べていたら、ようやくサイダーを飲めた気分!)
つまり、ずっともどかしかった状況が、
ようやく解決してスッキリした!ということ。
韓国ドラマの視聴者にとっては、
まさに待ちに待った瞬間ですよね(笑)。
ちなみに、こうした意味は一部の若者だけが使う
特別な表現でもないようです。
韓国国立国語院が実施した2025年の調査では、
사이다 を「もどかしい状況をスッキリ解決する言葉や行動」
という意味で使う人が71.5%。
고구마 を「もどかしい状況や人」
という意味で使う人も56.8% に上ったそうです。
日常の言葉として、
それだけ広く浸透しているんですね!
それにしても、サイダーとサツマイモで
人間の感情を表してしまうなんて、
韓国語の発想は本当にユニーク!
私もこれから韓国ドラマを見るときは、
サイダーが登場するまでに、
いったい何本のサツマイモを食べさせられるのか……
ちょっと気になりそうです(笑)。
皆さんが最近見た韓国ドラマは、
사이다 でしたか?
それとも 고구마 でしたか?^ ^
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