「テスト範囲が出たら,勉強を始めよう」
そう考えている生徒さんは,少なくありません。
でも実際には,
テスト範囲が発表された時点で,
「ここ,全然分からない」
「ワークが終わっていない」
「提出物もある」
となってしまうことがあります。
すると,テスト前なのに,
理解する。
ワークを終わらせる。
覚える。
解き直す。
これを全部まとめてやらなければなりません。
これでは,かなり大変です。
■ テスト勉強は,普段から始まっている
私は,テスト勉強は
テスト範囲が出てから始まるものではないと考えています。
学校で新しい単元を習ったら,
「今日の内容は分かったか」
「教科書の問題は解けるか」
「ワークでも解けるか」
ここまでを,できるだけ普段のうちに確認しておきます。
「分からない」を「分かる」にしておく。
それだけでも,
テスト前にやることはかなり減ります。
■ 私がよく見るのは,「見たら解き方が浮かぶか」
以前,テストまで3週間ほどの生徒さんについて,
保護者の方から,
「部活が忙しく,自習がほとんどできていません」
とご相談を受けたことがあります。
その時にお伝えしたのは,
特別な勉強法ではありませんでした。
教科書で解く。
少し難しい問題で確認する。
さらに,もう一段上の問題で確かめる。
そして,問題を見た時に,
「あ,これはこう解く」と解き方が頭に浮かぶところまで繰り返す。
一度解けたから終わりではありません。
テスト本番では,
自分で解き方を引き出す必要があります。
■ 「終わった」と「できる」は違う
ワークを1周した。
答え合わせをした。
それだけで安心してしまうことがあります。
でも,
「やった」と「できる」は違います。
大切なのは,
何も見ずに,自分で再現できるかどうかです。
第18回では,
私が使ってきた
間違えた問題に「フ」と印を付け,
もう一度間違えたら,一筆足して「ス」。
さらに間違えれば,
一筆ずつ足していきます。
そして,自分で解けた時に,
その印を〇で囲みます。
〇が付くまでが,その問題の復習です。
ただし,ここで終わりではありません。
以前のコラム
「できる子が無意識にやっている,本当に効果のある5つの学習法」
〇が付いた問題を,
1週間後にもう一度解く。
1か月後にも,もう一度解く。
「1か月後なら,もうテストは終わっているのでは?」
はい。
終わっているかもしれません。
でも,勉強はそのテストで終わりではありません。
時間がたっても解ける状態にしておけば,
定期テストだけでなく,
学力テストや実力テストでも力を発揮しやすくなります。
つまり,
「ふす・ふね・ころも」で,できるようにする。
分散学習で,できる状態を残していく。
ということです。
■ 前日に新しいことを増やしすぎない
テスト前日になると,
「これも出るかもしれない」
「あの問題集もやっておこう」
と,新しい問題へ手を広げたくなることがあります。
でも前日は,
むしろ増やしすぎない方がよいこともあります。
特に基礎に不安がある場合は,
難しい問題を1問増やすより,
一度間違えた基本問題を確実に解けるようにする方が,
点につながることがあります。
■ ここで,伸びる子の親あるあるです
伸びる子の親は,
「テスト範囲,出た?」
だけを見ているわけではありません。
普段から,
「今習っているところは分かっている?」
「前に間違えた問題,もう一度できそう?」
と,
テスト前に困らない準備ができているかを見ています。
だから,テスト範囲が出た時には,
ゼロから始めるのではなく,
「仕上げに入る」
ことができます。
普段から理解する。
数日後に解き直す。
1週間後にも確認する。
1か月後にも戻る。
前日は仕上げる。
その積み重ねが,
テスト当日の「解ける」につながっていきます。
■ これからの5回について
ここから5回は,
テスト対策についての一般的な考え方を取り上げます。
そのあとからは,
数学,英語,国語,理科,社会など,
各教科ごとのテスト対策のコツを
ご紹介していく予定です。
まずは共通する土台を整え,
そのあとで各教科の具体策へ進んでいきます。
回應 (0)