ただし,100分間ずっと続けるとは限りません。
途中に20分ほど休憩を入れて,
全体で120分にすることもあります。
では,いつ休憩を入れるのか。
「50分たったから休憩」
と,時計だけを見て決めているわけではありません。
そのときの生徒さんの様子や,
問題の進み具合を見ながら判断しています。
■ 切りの良いところで休む
例えば,
一つの問題が解き終わった。
一つの考え方がまとまった。
次の単元に入るところまで来た。
そんなときは,
休憩を入れる良いタイミングです。
集中して考えている途中で止めるより,
一つのまとまりまで進んでから休んだ方が,
頭の中も整理しやすく,
再開もしやすいからです。
■ 切りが悪くても,休んだ方がよいことがある
一方で,
「もう少しで終わるから」
「ここまでやってしまおう」
と続けることが,
いつも良いとは限りません。
まだ問題の途中でも,
返事が少し遅くなってきた。
計算ミスが増えてきた。
さっきまでできていたことに時間がかかる。
説明を聞いても,少し頭に入りにくそうにしている。
そんな変化が見えてきたら,
私は休憩を入れることがあります。
疲れた状態で
あと10分,20分と頑張るより,
いったん頭を休ませてから戻った方が,
その後の理解がよくなることが多いからです。
■ 時計ではなく,集中力を見る
もちろん,
時間は一つの目安になります。
でも,
集中できる時間は人によって違います。
同じ生徒さんでも,
その日の体調や学校・部活の疲れ,
問題の難しさによって変わります。
50分ほどで休んだ方がよい日もあれば,
60分,70分と気持ちよく進められる日もあります。
だから私は,
「何分たったか」よりも,
「今,考えられる状態にあるか」
を大切にしています。
■ 20分休むのは,もったいない?
100分のレッスンに
20分の休憩を入れると,
「20分も休むのは,
もったいないのでは?」
と思うかもしれません。
でも私は,
必ずしもそうは思いません。
集中力が切れた状態で
20分続けても,
問題文が頭に入らなかったり,
同じミスを繰り返したり,
説明を聞いても残らなかったりします。
それなら,
20分休んで,
もう一度集中できる状態に戻ってから学ぶ。
その方が,
結果として身につくことは多くなります。
時間を長く使うことと,
時間を有効に使うことは,
同じではありません。
■ 「いつ休むか」も,学び方の一つ
私は,
休憩をレッスンの外にあるものだとは考えていません。
集中する。
疲れに気づく。
いったん休む。
そして,また戻る。
これも全部,
学び方の一部です。
大切なのは,
「休むか,休まないか」ではなく,
「いつ休むのが一番よいか」
なのだと思います。
休憩は,
勉強を中断する時間ではありません。
もう一度,しっかり考えるための時間です。

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