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【英語のOSを整える #3】英語の文は、どこから始まるのか

Nao705

英語を話すとき、あなたの頭の中では何が起きているでしょうか。

多くの人は、

言いたいことを日本語で考える

単語を英語に置き換える

文法を確認する

口から出す

という流れで英語を作っています。

でも、英語が自然に出てくる人は、少し違う流れで話しています。


英語は、「考えて組み立てる」というより、

何かを見たり、感じたりした瞬間に、

ある方向へ意識が向き、そこから言葉が立ち上がっていく感覚があります。

たとえば、コーヒーカップが倒れた。

その瞬間、

"The cup fell."

という言葉が自然に出てくる。

これは、日本語を英語へ翻訳しているというより、

「cup」という像へ意識が向き、そのまま "fell" という言葉が立ち上がっている状態に近いのです。


ここで大事なのは、

「どこへ意識が向いたか」

です。

同じ出来事でも、英語では、どこにカメラを向けるかで文が変わります。

"I spilled the coffee."
"The coffee spilled."
"You made me spill it."

起きている出来事自体は同じです。

でも、

誰を中心に見るのか
何を前に出すのか

によって、文が変わる。

英語では、この「視点の置き方」がかなり重要になります。


日本語では、

「あ、こぼれちゃった」

だけでも自然に成立します。

ここでは、「場全体の感触」が先に共有されています。

一方英語では、その中のどこか一点へ、比較的はっきり意識を向ける流れが強くなります。

だから主語が重要になる。

これは単なる文法ルールというより、「どう状況を切り取るか」の違いなのかもしれません。


もう一つ、大切なことがあります。

英語の動詞は、「動きの名前」というより、

その主語に、どんな特徴が見えているか

に近い感覚を持っています。

だから英語では、「何をどう見ているか」が動詞にも表れやすくなります。

"This pen writes well."

ペンが走っているわけではありません。

「このペン」という像に、「ちゃんと書ける」という特徴が見えている。

"She runs a company."

ここでも、「run」は単なる「走る」ではなく、

「彼女」という像に見えている働き方や役割の特徴です。


もちろん、英語でも感触そのものが先に出てくることはあります。

"Oh no."
"Wow."
"Ouch."

ただ全体として見ると、英語では「何を中心に捉えるか」という像の意識が比較的強く、日本語では場全体の感触が自然にまとまりやすい傾向があります。

その違いが、英語を話すときの「視点選び」にもつながっていきます。


日本語から英語へ翻訳している間は、この感覚がなかなか育ちません。

感触を日本語で整理してから、英単語へ変換しているからです。

でも、

刺激

意識が向く

像が立ち上がる

言葉になる

という流れが少しずつ育ってくると、

英語は「頑張って作るもの」から、

「自然に立ち上がるもの」

へ変わっていきます。


次回は、「発音」と「英語の流れ」の関係についても、少しずつ触れていきます。

実は、発音は単なる「音の問題」ではなく、

英語がどう立ち上がるかという感覚そのものとも、深くつながっています。

プロフィール

英語講師のNaoです。日本育ちのまま英語を習得し、TOEIC990点取得(複数回)。20年以上、膨大な数の学習者を指導しながら、「なぜ話せないのか」「何が効くのか」を観察し続けてきた結果たどり着いたのが、処理構造そのものを整えるというアプローチです。私のレッスンの目的は、英語を自立して吸収できる土台を作ることです。その土台が整ったとき、英語は先生なしでも育ち続けるものになります。そこまでお連れすることを、使命としています。

このテーマについて、少しずつ続きを書いていく予定です。

同じ内容をnoteでも公開しています。→ note

 

日本語コラムと合わせて、英語での発信(Substack)も少しずつ増やしていく予定です。→ Substack


 

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 「写真:夫撮影」

专栏文章仅为讲师个人观点,不代表 Cafetalk 立场。

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