先日、私は実家にあるグランドピアノの調律をしてきました。
グランドピアノもアップライトピアノも基本的にやり方は同じです。
私のレッスンを受けてくださる生徒さんの中には、調律に興味がある方も時々いらっしゃるので、ざっくり説明すると、調律とは、音のゆらぎを整える作業です。
私たちが普段聴いている音というのは「平均律」なのですが、わざと音同士を濁らせながら(ゆらぎを作りながら)基本となる真ん中の音域を作る作業からスタートします。
もちろん、音の組み合わせによって、そのゆらぎ具合は異なります。
国家資格の試験ではチューナーはなしで、自分の耳だけを頼りに作らなければならないのですが、これを10〜15分でやらなければ、残りの膨大な数の弦一本一本を時間内に終わらせることが出来ません。ですが、私が調律学校に通い始めた頃、この平均律を作るのに、はじめは1時間かかりました。それでも納得いくものは出来ませんでした。でも、それと同時に、わざとゆらぎを作ることで人々を感動させるハーモニーを生み出せることにとても感動しました。神様からの贈り物かと思いました。
時々、「自宅に来た調律師さんが、チューナーを使っていた。」と疑問を抱く方がいらっしゃいますが、あれは単純に時短のためです。
一日何件もこなさなければならない調律師さんやコンサートチューナーと呼ばれる一流の調律師さんでも普通に使ってる方は多いです。私も普段は使っています。学校で調律の練習をしていた時もプロが使うチューナーがあるのですが(今はスマホのアプリでもあります)、それを道標に、たくさん練習しました。
もちろん、国家資格は使わずに試験を受けて合格しなければなりません。それを突破してる方々ですから、心配しないでくださいね^_^
そして、調律の一番の要は「技術」です。もちろん耳の良さは大切なのですが、その音を作るための技術(ピアノの内部の理解や工具の扱い方なども含め)が大切なのです。そういう意味で、チューナーがあるからといって、その技術はまた別物なのです。
そして、厳密に言うと、調律してる最中から、また音は狂っていきます。。。
もうこれが!最初はストレスでした笑 せっかくやったのに、もう下がってる!と。
弦はそもそも、ものすごい力で引っ張られて、張られていますから、それを調律によって、更に引っ張ったり緩めたりしているわけですね。そして、楽器というのは生物です。温度や湿度にとても影響されます。
私は調律の勉強を始めてから、それをすごく実感するようになりました。
演奏だけの時は、頭では分かっていても、それをすごく気にする余裕がなかったというか、まぁ自分ではどうにも出来ないし‥という気持ちが正直なところだったかもしれませんね。
なので、アコースティックピアノをお持ちの方は、ピアノは"生き物"と感じてもらえたら、私は嬉しいなと思っております^_^
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