日本語・韓国語講師の Hayoung_Eiko です ^^
《悲しさにも、いくつかの名前がある》
韓国語には、日本語の「悲しい」を表す言葉が
いくつかあります。
たとえば
슬프다
서럽다
서글프다
どれも似ているようで、
少しずつ違うニュアンスを持っています。
まず、슬프다。
もっとも基本的な「悲しい」を表す言葉で、
つらいことや気の毒なことに触れたとき、
心が痛み、苦しくなるような感情を表します。
日本語の「悲しい」という言葉から、
多くの人が思い浮かべるような気持ちに近い言葉です。
次に、서럽다。
ただ悲しいだけでなく、
どこか報われなさや理不尽さ、
あるいはみじめさのような感覚がにじむ悲しさです。
「どうして自分だけ…」というような、
悔しさを含んだ気持ちとして使われることも多く、
単なる悲しさよりも、少し複雑な感情を表します。
言葉にすることなく、
ただ時間だけが過ぎていった夜のような、
そんな悲しさもあります。
そして、서글프다。
この言葉には、
もの寂しさや孤独感をともなう悲しさがあります。
ただ心が痛むというよりも、
ひとりだと感じるときに、
静かに広がっていくような感情に近いかもしれません。
文脈によっては、
少しの残念さや、満たされなさがにじむこともあります。
以前、ある人からこんな言葉をもらったことがあります。
「죄송한 마음을 갖지 않으셨으면 해요」
その一言に、
少しだけ救われた気がしました。
あの頃の私は、
まるで「すみません」という言葉を
ぶら下げて歩いているようでした。
何かあるたびに謝って、
謝る理由を探して、
また自分を小さくしていく。
今思えば、
あの時間は、どこか報われないような、
やるせない気持ちだったように思います。
でも同時に、
そんな自分を見ていられないと、
言葉をくれた人がいたこと。
それを思い出すと、
不思議と、心がほどけて、
やさしく包み込まれていくようでした。
悲しさは、なくならないけれど、
名前を知ると、少しだけ優しくなれる気がします。
日本語だけでは表現しきれなかった気持ちもあれば、
その反対に、
日本語だからこそ、
そっとすくい上げられた気持ちもあるのかもしれません。
ただの 슬픔 だったものが、
ある日は 서러움 となり、
またある日は 서글픔 になる。
そうやって、
自分の心を、少しずつ理解していくのかもしれません。
悲しさにも、
ちゃんと違いがあって、
ちゃんと意味がある。
だから今日も、そのままの気持ちを、
そっと置いておけたらいいですね ^^
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