人生の選択肢を増やす

マルセイユタロット講師の内山稀星です。

今日は古今集より一句ご紹介したいと思います。

「秋来ぬと　目にはさやかに見えねども　風の音にぞ　おどろかれぬる」（古今集　藤原敏行朝臣）
（現代語訳）　秋が来たというのは目にははっきり見えないけれど、風の音で到来に気づいたのだった。

私たちは現実をどのように見ているでしょうか。

おそらく目の前には、たくさんの粒子のようなものが、ものすごい速さで動いており、それを目の網膜で認識する時、神経レベル、五感レベルで、歪曲や削除をしています。
そして、言語化するにあたり、複数の層を通過していることからも、実際に目の前に現れてる事象をありのままに認識し、表現することは、なかなか難しいことではないかと思います。

マルセイユタロットは、複数のシンボルや神聖幾何学、数秘などが混じり合い、私たちの内側にある宇宙を表現しています。

宇宙というのは膨大であり、私たちの一生をかけても解き明かすことはできないでしょう。

しかし、私たち一人一人は創造の断片をもち、生きていく中で、その可能性をいかに広げていくかという役目を持っています。

一人一人の宇宙を表現していくために、そのツールやプロセスも人それぞれでしょう。
ある人は絵を描いたり、料理を作ったり、歌を歌ったり、、、、

しかし、現代において多くの人が自己表現できるツールをどのように開花していけば良いのか分からないという葛藤を抱えています。

だから、今まで開拓してきたテリトリー（コンフォートゾーン）の中で安心安全に生きていきたいと思うのでしょう。

しかし、何をするのかということは、さほど重要なことではなく、
人生という舞台において、どれだけ多くの選択肢を持つことができるのか、考え、行動していくことが大切です。

選択肢というのは、今までの自分だったら絶対にやらないようなことに挑戦してみることなど、新しいコンテキストを自ら作っていくことで増えていきます。

マルセイユタロットとは面白いことに、
毎日関わっていても、毎回新しい発見があり、いつも旅の初心者のような気持ちにさせてくれます。

昨日と同じ今日ではなく、
一瞬一瞬を新しい気持ちで迎えてみたい方におすすめですよ〜