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「UDフォント（ユニバーサルデザインフォント）」をご存じですか？
UDフォントとは、誰にとっても読みやすい文字を目指してデザインされたフォントのことです。
ディスレクシア（読字障害）の方やロービジョンの方でも読み間違えにくいよう工夫されており、止めや払いの先が丸くデザインされているため、感覚過敏の方にも優しいフォントです。
近年では教育現場を中心にUDフォントの利用が広まり、授業資料や配布プリントなどにも広く使われるようになっています。
近年では教育現場を中心にUDフォントの利用が広まり、授業資料や配布プリントなどにも広く使われるようになっています。
私自身も、レッスン資料やスライドを作成する際は、特別な理由がない限りUDフォントを選ぶようにしています。
◆Windowsに入っているUDフォント
Windowsには、すぐに使えるUDフォントが標準で７種類インストールされています。
◆フォントの種類と選び方
・ゴシック体と明朝体
ゴシック体：線が均一で、太め。スクリーン投影やスライドに向いています。
明朝体：縦線が太く、横線が細い。長文や印刷物での読みやすさが特長です。
大学の授業や社会人向けのセミナーでは、視認性の高い「BIZ UDPゴシック」などがおすすめ。
一方で、小中学生向けの教材やプリントには、「UDデジタル教科書体」がぴったりです。
・UDとUDPの違い
フォント名に「P」が付いているかどうかで違いがあります。
UD：等幅フォント（すべての文字の幅が同じ）、表や数値の比較など、縦方向に揃えたいときに便利
UDP：プロポーショナルフォント（文字ごとに幅が異なる）、自然な間隔で読みやすい文章に向いている
普段使いには「BIZ UDPゴシック」、数値や表を扱うスライドでは「BIZ UDゴシック」がおすすめです。
◆UDデジタル教科書体の違い
UDデジタル教科書体には「N」「NP」「NK」の３種類があります。
それぞれ、文字の幅の扱い方に違いがあります。
末尾の「R」は標準（Regular）、「B」は太字（Bold）を意味します。
本文にはRを、タイトルや見出しにはBを使うとバランスがよくなります。
N ：昔ながらの等幅フォント。上下の行で文字位置をきっちり揃えたいときに。
NP：欧文・数字のみプロポーショナル。英数字が自然な間隔に。
NK：英数字とかな文字もプロポーショナル。全体的に引き締まって見える。
◆どんな場面で使うのがいい？
オンラインレッスンやセミナー資料 → 視認性の高い「BIZ UDPゴシック」
学校教材・児童向けプリント → 「UDデジタル教科書体 NK」や「NP」
印刷する長文資料やレポート → 「BIZ UDP明朝」
プロジェクター投影では細い線が見えづらくなるため、太めのゴシック体が有効です。
逆に、印刷物では明朝体の方が行の区切りが視覚的にわかりやすく、長文でも疲れにくくなります。
UDフォントは「見やすさ」だけでなく、「伝わりやすさ」を高めるフォントです。
どんな年齢層や環境の生徒さんにも優しく届くように、資料づくりにUDフォントを取り入れてみてはいかがでしょうか？
ちょっとした文字選びの工夫が、印象を大きく変えてくれますよ！
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