ショパン国際ピアノコンクール

HALU.S

今月は、もうこの話題しかないですね笑

はい、今年もやって参りました。今年はコロナの影響で4年ぶりですが、5年に一度開催される世界三大音楽コンクールの一つ、ショパン国際ピアノコンクールが開催されています。
日本時間の昨日17:00(現地は朝10:00)より、第一次予選が始まっています。

興味のある方は、YouTubeの「Chopin Institute」のチャンネルよりご覧ください。
ライブも配信していますし、現地の夕方は日本の深夜なので、アーカイブでもご覧頂けます。
さて、昨日は、さっそく牛田智大さんが登場しました。
前回は、残念ながら二次予選まででしたが、もうすでに高い人気と素晴らしい活躍があるにも関わらず、挑戦する姿勢は本当に素晴らしいですね。

昨日の配信を見る限り、緊張して演奏が崩れてしまう方、高い技術力とタフな精神力を感じさせる堂々とした演奏を見せる方の両方に分かれる印象です。若いピアニストの皆さんが、実力があるのは当たり前の中、真摯にショパンの難曲と向き合う姿は感銘を受けます。
演奏者がショパンの曲への理解を深めた演奏をどれだけ出来たか、それがどのように審査されるのか、そして誰が残るのか、正直これは、私には、さっぱりわかりません笑 

ただ昨日の牛田さんの演奏は、私はとても良かったと思いました。特に一曲目ノクターンの出だしは一気に惹き込まれました。素晴らしかったです。その後のエチュードや舟唄ももちろん素敵でしたが、それがどのように審査されて、どのような結果に結びつくのかは、前述でも申し上げた通り、私にはさっぱりわかりません笑
上手いか下手か、ミスがあったかなかったかという、シンプルな判断では到底決められる世界ではないからです。
それから、ショパンコンクールは、審査員が相談し合って誰を残すか決めます。誰かが高い点数をつけていても落とされてしまう可能性があるわけです。
そのため、ある審査員が高い評価をしたにも関わらず、その演奏者が落とされることになり、納得いかずに途中放棄し、「だって、彼は天才よ!」という名言を残して帰国したという有名な話がありますが、その時帰国した審査員はマルタ・アルゲリッチで、落とされてしまった演奏者はイーヴォ・ポゴレリチです。
お二方ともよく来日されており、演奏会を開いていますので、機会があれば、ぜひ聴きに行ってみてください。
それはそれは素晴らしいです。

そんなこんなで、色々と奥の深いコンクールですね。

では、今日はこの辺で。
おわり。

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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