Bが普段の組み合わせです。

コルダはピリオド楽器がメインターゲットの弦です。
なので、弦の性能をどれくらい出せるかという視点で言えば、バスバーやネック、駒のセッティングも変えた方がいい気がしますが、今回は楽器に対して弦の柔らかさや重さがどうなるかを見たいので、弦以外変えていません。
E線は一時的にブラカットのゴールド0.26です。
普段はブラカットの0.25です。
A線はコルダのままです。
オイドクサはもう数年使ってきているので慣れていますが、
コルダのGDはその感覚でもやや難しかったです。
左手はさらに軽くしなければいけません。
右手は弓との相性もあるようです。
メイン弓で弾いた時に感覚の違いが顕著で、
うまく行った時は弓の毛が吸い付くというより、
毛が弦にまとわりつくってこんな感じか!?と新しい感覚になりました。
問題はロマンチックな曲でハイポジションを使う時に、
太くて裸のままのD線はやや唸るように、あるいはパサパサした感じに聞こえそうなことです。
でも、撮ってみると、案外悪くないです。
20世紀初頭の名手の写真ではプレーンガットが多いことを考えると、
使いこなせた方がいいのかなと思わされました。
巻線のオイドクサGDにもどしてみると、
ほどよく抑制が効いた感じに聞こえます。
今回、過去に試してさまざまな技術的疑問をもたらしたE線だけコルダにしませんでした。。
もしかしたら、E線までそろえるとD線の唸りも変わるのかもしれません。
近々予備の楽器でE線までコルダで揃えて試してみようかと思います。
左手は、やはり弱く軽くやわらかい弦の方が感覚の改善がある気がします。一ヶ月ぶりにオイドクサに戻してみても速いパッセージでかなり効能があったと思っています。
ただ、右手のスピードで掴み離すことがガット弦の発音の前提なので、左手を見直す前にやはり右手だな…という感じです。
プロ志望以外の生徒さんにもそこまで求めますか?という意見もあるかもしれませんが、多くの人がなんとなくできることができない場合、そこまで深掘りして修正したほうが間違いないですし、その後が楽しいです。
その人に何が必要で、どこまで遡れば結果ハッピーか…考えることは多いです。
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