※このコラムは、
ふだん日本のテレビや新聞、ネットで見たり聞いたりする広告を通じて
日本語や日本人について考えるコラムです。
もうすぐお月見(つきみ)です。
(今年のお月見(つきみ)(中秋(ちゅうしゅう)の名月(めいげつ)は10月6日です。)
子供の頃、お月見(つきみ)といえば、
部屋の電気を暗くして、
縁側(えんがわ)にススキと月見団子(つきみだんご)を供(そな)え、
家族でお月様(つきさま)をみていました。
その時のお月様(つきさま)は、
とても近くて大きく見えました。
こんな感じ…。
今、都会では、
お月様(つきさま)が遠くなって、
そんなお月見(つきみ)は難(むずか)しくなりました。
今、お月見(つきみ)といえば、
むしろ「月見(つきみ)バーガー」です。
「月見(つきみ)バーガー」の広告を見ると、
昔のお月見(つきみ)を思い出します。
https://youtu.be/y4scMLyNnf0?si=7Z7hRg5K9tXEdy3S
逆に言えば、
「月見(つきみ)バーガー」の広告を見なければ
お月見(つきみ)の季節であることを思い出すこともないかもしれません。
もちろん「月見(つきみ)バーガー」の広告は
「月見(つきみ)バーガー」を売るための広告であり、
お店は、
「バーガー」を売るために
「お月見(つきみ)」をという季節感(きせつかん)のある言葉を
利用(りよう)しているわけですが、
その広告によって、
私たちは、季節感(きせつかん)を取(と)り戻(もど)すことができています。
日本人の食生活(しょくせいかつ)は季節とともにありました。
お正月のお節(せち)料理に始まって、3月雛祭(ひなまつ)りのちらし寿司(ずし)、
5月端午(たんご)の節句(せっく)のちまきや柏餅(かしわもち)…。
季節ごとの食べ物を食べることで、
季節を感じるとともに、
自然と一体(いったい)である自分たちを確認(かくにん)していたのだと思います。
時代は変わりましたが、
それでも、日本人と季節の関係(かんけい)は
広告の中にも生きています。
そういえば、お月見(つきみ)の広告は
「月見(つきみ)バーガー」だけではありませんでした。
こちらは、ビール。
https://youtu.be/qxs1f6_sFI8?si=c2chmpQ-rxTDrYKS
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KOBA
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