前の投稿で、語学学習のコツをいくつかシェアしました。どんなレベルの人でも使えるアドバイスだと思いますが、私の経験では上級になると目的に合わせて勉強の仕方を多少工夫しなけれなりません。今回は私に一番ふさわしい日本語の勉強の仕方の探究を通して、上級になってからの自分に合う語学学習方法の探し方を紹介したいと思います。もちろん、下記は私の意見と経験にすぎないです。
ーWHYー
この投稿で「はっきりした「WHY」がわからないと勉強は長く続けられません」と書きました。言語の能力が上達する度、勉強する理由の「WHY」が進化するのは当然です。そうすると、勉強の仕方を新しい目標に適応させなければなりません。例えば、日本語を勉強し始めた時はアニメがわかるようになりたかったのでアニメをたくさん観ていました。最近はアニメにあまり興味がないので観ていません。無理やり見ようとしたらきっと嫌になると思います。
2020年に日本から帰国して、日本語を勉強する理由、そしてその理由に合う勉強の仕方を見つける必要があると気づきました。
ー会話力とリスニング力ー
一番最初に日本語を勉強し始めてから、話すことや聞くことは得意でした。そうは言っても、最初から完璧だったという訳ではありません。聞き間違いや文法の間違いは山ほどありましたが日本人と話すのが好きだったのであまり気にしていませんでした。今は問題なく言いたいことが言えるので日本人の友達と会話しても、上達する機会があまりありません。人間の脳は怠け者なので目的を達成するとそれ以上成長しようとはしません。私の場合は、友達とのコミュニケーションというゴールを簡単に達成してしまっています。日本で働いていたときは成長の機会がたくさんあったのでとても役に立ちました。問題は今カナダにいるという事です。言語交流のグループに参加して、そして日本語の先生とネットで会話をしようとしても結局それも無効でした。私の日本語は問題なく通じますので多少間違っていても相手は直そうとはしません。
リスニング力を上達させたいなら日本の映画やドラマを観るという方法がありますが、私は上級になってからは字幕はほぼ要らないので、数少ない知らない単語の意味をわかるためだけに字幕を出す気があまりしません。
聞き取りの問題ではありません、理解の問題です。
よく考えたら、上達への道は会話やリスニングにはないとわかりました。
ー語彙と読解ー
正式に日本語を勉強をし始めたのは大学ででした。私の先生は語彙力や読解力より会話力とリスニング力に注力していました。元々得意だった私には最高に簡単でした。漢字はもちろん少し勉強していましたが授業の目的は「話すこと」でした。おかげで、試験の時はいつもいい点数が取れていました。そのせいで、今でも漢字と読解は弱点です。それで、今は語彙の能力を増やして、読解力を上達させるために頑張っています。
最初は新聞を読むことを勧められました。やってみたら、確かに読めない単語がたくさんありました。問題は、調べても、記事の内容が面白くなった訳ではなかったという事です。元々、英語でも、フランス語でも新聞を読まない人なので、どうして日本語で読んだら面白くなると思ったのかがわかりません。読み始めて間も無く辞めました。
小説は好きなので家に邦書はたくさんあります。日本人の友達に何冊貸しても気づかないほど多くあります。(紀伊國屋と呼んでください!)それでも、”積ん読”になってしまって読んではいません。全ての本は私が「面白そう!」と思って買ったのにどうして読まないのかというと、たまに読んでみたら見慣れない単語がたくさん出てくるからです。(鳥取県庁で日本語で書かれている書類をたくさん読みましたが正式な書類に出てくる単語は小説にはあまり使われていません。)私にとって、読書は趣味ですが邦書の場合は宿題になってしまうのでリラックスして満喫できません。
読書も上達の道にならないのならどうすればいい?と自分に問いかけました。英語を学んでいた時、どうやって上達した?
ー文章力ー
英語を学んでいた時、英語で書かれている本はもちろんたくさん読んでいました。アルファベットはフランス語と同じなので漢字というハードルがありませんでした。でもよく考えたら、英語が本当に上達し始めた理由は英語でフィクションやブログを書き始めてからです。書くにつれて、必要な単語や文法を調べる必要があったので、それらが段々身に付きました。そうしたら、英語で書かれている小説がもっと簡単に読めるようになりました。それにやっと気づいた時、日本語でブログを書こうと思って、このブログが誕生しました。最初の投稿をアップしてから8ヶ月が経ちました。振り返ると、読解力、語彙力、文法力も大分上達したと感じます。実は最近邦書を読むのが少し簡単になりました。(内容によります。)
ーこれからの上達の道ー
この投稿で書いたように私の夢は小説を出版することです。実は出来れば日本語で出版したいと思っています。なので、これからの私の目的は邦書の小説を読むことです。構造、感情の表し方などに気をつけながら満喫する予定です。私の「WHY」がはっきりした事で頑張れる気がします、
後書き
ー標準テストについてー
つい最近まで日本語能力試験(JLPT)のN1を受けるために勉強していました。2009年にJLPTの1級は受かりましたが2010年に試験が改善されたのでもう一度挑戦したいと思っていました。よく考えたら、日本語能力試験のための学習は私の日本語を勉強する「WHY」に全く役に立たないことだと気づきました。日本の大学に入学する予定はありません。日本の企業で働く予定もありません。しかも、1級に受かった後も、日本語力が上達したとは思いませんでした。もう一度受かってもその結果は変わらない可能性が高いです。ならば、どうして自分に無用な試験を受けるために脳のエネルギーを費やしているのかと自分に問いかけました。良い理由が見つからなかったのでJLPTのための勉強はやめました。おかげで、自分の目的に一番適切な勉強方法を使う時間が増えました。
日本ではTOIECまたはTESOLがとても人気です。英語を学びたかったら、それだ!と言うイメージがあります。実はそういう標準テストで良い点数をとっても、英語が話せると思わない方がいいと思います。日本の本屋さんでは「TOIECに受かるコツ」と言う本がたくさん売られています。その本を使っても、英語力がアップするより、試験を受けることの方が上手になるだけです。TOIECの点数が800点+の人の中でも、海外に行ったら全く英語が話せない日本人はたくさんいます。
標準テストはレベルを確かめるツールとして悪くありませんが、受ける前に自分に本当に必要かどうかをよく考える価値があると思います。他の人がやっていても、自分にふさわしいとは限りません。
ー維持力ー
上記でこんなに上達の話をしてから維持力の話をするのは変に感じるかもしれませんが私はおかしいと思いません。趣味で言語を学んでいるなら、いつまでも積極的に上達をする方法を探す必要はないと思います。あるレベルに至って、それでやりたいことが出来たら(外国人の友達と話すこと、映画を見ること、海外旅行をすること)それで納得するのはいいと思います。言語力を維持することだけで幸せに趣味を楽しめると思います。たまにはメンタルヘルスのため社会の自己改善のプレッシャーを拒むのはいいことです。
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