以前、調律のお仕事関係で、偶然ピアニストの藤田真央さんにお会いしたことがあります。
その時、「練習はどれくらいしてるんですか?」と聞いてみました。
恐らく彼からしてみたら、もう何回も聞かれた質問でしょう。。。
我ながら、せっかくお会いできたのに、もっとマシな質問はなかったのかと思いました(汗
ですが、当時のピアノ講師仲間にそれを言ったら、「え、でも、私も知りたい!」と言われたので、きっと皆さんも知りたいのでは?と思います。
ということで、彼の練習時間の返答は、、、
「朝10時〜夜10時まで」
でした。ぜひ、参考にしてくたさいね笑
もちろん、毎日ですよ〜
ちなみに、ご飯を食べる時間は、しっかり取っているそうです。
ですが、プロとして活躍している方々にとっては、きっとこの練習時間は妥当だと思います。
なぜかというと、私自身も音高受験を機に、習っていた先生に、音楽の道に行くなら練習は毎日8時間ぐらいかな〜とサラッと言われました。(その先生は、とても穏やかで優しい先生です。)
当時、同級生でもう一人、別の音高を受験する人がいて、その人は、とりあえず8時間ピアノの椅子から離れるなと言われたそうです。 つ、つらすぎですね。。。笑
ですが、学校もある中で、どうやって8時間も練習時間を確保するのか聞いてみたところ、先生が実際こなしていたというスケジュールを具体的に教えてくれました。ちなみに、1日の始まりは、朝4時から3時間の練習です(汗
当時、大変な事は頭では分かっていましたが、実際に肌で感じて実感してみたいと思い、一度試してみたことがあります。
そして、一度はやってみましたが、その後、私は頑張っても夏休みにせいぜい5時間でした。
そんな自分の経験もあったからこそ、藤田真央さんの「朝10時〜夜10時」という言葉の奥にある、彼のタフさ、音楽への情熱、そういうものも垣間見れた気がしました。
調律もそうなのですが、一台のピアノを全て調律することは、最初はものすごく時間がかかり、とても根気と忍耐がいる作業です。(機会があれば、調律のお話もまたコラムに書こうと思います。)
もし、皆さんが演奏会に足を運ぶ機会があったら、演奏家のそんな日々の努力とタフさも感じてみてください。
そして、休憩時間に調律している場に居合わすことがあると思いますが、そこもちょっと見てみると、また違ったコンサートの楽しみ方があるかもしれません。
では、今日はこのへんで。
おわり。
おまけ⭐︎
当時、チャイコフスキーコンクールで2位になった藤田さんは、ショパンコンクールを予備予選免除でエントリー出来る権限がありました。でも、彼は、コンクールに出るよりも今来ているコンサートのオファーを大切にしたいと仰っていました。そんな彼の人柄もとても素敵ですね⭐︎
興味のある方は、是非、藤田さんのピアノを聴きに行ってみてください^_^
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