初めてお会いした日、私は調律の師匠と、もう1人の若い調律師さんと3人で、幼稚園のピアノ調律を終えた所でした。帰り際、「もう一件あるけど、行く?」と師匠に聞かれ、私はついて行くことに。若い調律師さんは、帰りました。
ご自宅のピアノ調律とだけしか聞いておらず、到着。
師匠と一緒にお邪魔しました。
最初、女性(後で藤田真央さんのお母様だと分かります)が出迎えてくださり、弦が切れてしまったので張り替えてほしいとのことでした。
猫ちゃんがいるお宅で、キラキラ光ってピンピン跳ねる動きをするピアノの弦は、猫ちゃんの本能をかき立てるようで、戯れてきました笑 私は犬も猫も好きなので、"猫かわいいなぁ"と思いながら、ただただ、師匠の邪魔にならないようにお手伝いしていました。
そこへ、なんとなく、静かに近くのテーブルに寄りかかり、どこどこの弦が切れちゃって‥と、師匠に物静かな声で説明している一人の若い男性が‥
うん???どこがで見たことある‥ピアニストの藤田真央にそっくりだ‥
まさか、本人?いやーまさか笑
帰り際に表札が「藤田」か、確認してみよう‥
と、心の中で軽く混乱する私(笑
当時、彼がチャイコフスキーコンクールで2位になって日が浅く、ニュースなどで話題になっていたので、余計に私の中で藤田真央というピアニストは、正に旬だったのです。
その後、弦の張り替えを終え、お母様も交えて4人でお茶をしながら少しお話して、帰ってきました。
帰り際、師匠に、「なんで事前に教えてくれなかったんですかー!」と言ったのは、言うまでもありませんが笑、たぶん、当時の私は色々と落ち込んでいたので、師匠が励ますつもりでサプライズをしてくれたのかもしれない‥と思っています。
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次回、その時に藤田真央さんとお話した「ショパンコンクールに出るの?」と「練習時間はどれくらい?」をコラムに少し載せようと思います⭐︎
彼との会話を通して、皆さんへ何か音楽を学ぶ上でのヒントになればいいなと思う内容です。
毎日暑いですが、体調に気をつけてお過ごしください。
では、また⭐︎
*ピアノのハンマー(弦を叩く部分)修理中
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