カウンセリングを生活の一部に。
カウンセラーのayakoです。
みなさんいかがお過ごしですか。
今日は「海外育ちの子、小学校編入③」のお話です。
日本での一時帰国の間、今まで毎日続けていた配信が途切れてしまう日もありましたが、
今日は、私の息子が初めて日本の小学校に編入した体験の完結編として、小学校編入③をお届けします。
息子の編入は無事に2週間で終了しました。
ただし、本人の希望もあり、予定よりも2日早く体験を終えることになりました。
月曜から水曜まで登校し、水曜日が最後の登校日でした。
月曜日の朝は「行きたくない」「行かない」と言いながら、私との会話で涙を見せる場面もありました。
でも「お母さんが一緒に行ってくれるなら行く」と。
不思議ですね。
その月曜日、私は静岡での仕事があり、新幹線の時間も決まっていました。
さらに、東京駅まで向かうための電車が事故の影響で止まっていて、再開の予定アナウンスはあるものの、不安で早く出発したい状態でした。
それでも、息子が「一緒なら行く」と言ったので、朝一緒に登校して、1時間目だけでも出席するという形にしました。
現在の小学校では、安全面から子どもを一人で早退させることができません。
必ず大人が迎えに行く必要があります。
その日は私の両親も迎えに行けなかったので、1時間目が終わるタイミングで私が迎えに行き、無事登校できました。
火曜日も私が一緒に登校しました。
この日は5・6時間目にプールがありましたが、もともと見学予定だったため授業には出ず、給食後に私が迎えに行きました。
水曜日は4時間授業。
朝一緒に登校し、帰りは息子が一人で帰るという形をとりました。
この日、息子はインドネシアから持ってきたチョコレートをクラスの友達に配りたいと言って、
自分で書いた手紙を添えて持って行きました。
ところが、事前に私が確認していなかったため、アレルギーのある子どもがいる可能性もあり、
クラスで配ることはできませんでした。
その代わり、先生方で召し上がっていただけたようです。
3人の担任の先生はとても丁寧で、その日の夕方にお電話をいただき、息子の様子を教えてくれました。
「今日は一番楽しそうでしたよ」と言っていただいて、本当にありがたかったです。
息子は日本語だけでのコミュニケーションがまだ難しいのですが、
クラスメートの中には英語を知っていて、英語のフレーズで話しかけてくれたり、
言葉を使わないコミュニケーションで関わってくれる子もいました。
今回、一番距離が縮まったのは「折り紙」でした。
先生によると、息子が折り紙の本を見ながら王冠のようなものを折って女の子にプレゼントしたところ、
「りょうたくんに作ってもらった」と女の子たちが嬉しそうに先生に見せに来てくれたそうです。
また、男の子たちとは鬼ごっこをして遊んだと息子が話してくれました。
言葉が通じなくても、一緒に何かをすることで生まれるコミュニケーションがあるんですね。
子どもに限らず、大人でもきっと同じだなと強く感じました。
最終日には、クラスの友達一人ひとりからのメッセージが貼られた、大きめの画用紙をプレゼントしてもらいました。
折り紙を丸く切って、その中にメッセージが書かれていて、
それをカラフルな風船の花束のようにデザインしてくれた、とても素敵な贈り物でした。
英語で書いてくれた子もいれば、日本語で書いてくれた子もいて、
さらに一人の子はインドネシア語でメッセージを書いてくれていました。
きっと調べながら書いてくれたんでしょうね。
その気持ちがとても温かく感じられました。
息子は「行きたい」と思えなかった日が多かったけれど、
それでもこの体験ができたことは親として本当にうれしく、ありがたい気持ちです。
そして不思議なことに、体験が終わった翌日、
「学校に行きたい」「勉強はしないけど見に行くだけ行きたい」と言い出したんです。
来年日本に来る時は、学校に行かないならバリで待っててね、と話していたのですが、
今は「学校行ってもいいよ」と。
仲良くなった男の子がいて、「その子と同じだったら行く」とも言っています。
実際その時どうなるかは分かりませんが、
親としてはこれからも、できるだけ多くの選択肢と経験を息子に与えていきたいと思っています。
大人の私でさえ、言葉が通じない場所に一人で入っていくのは勇気がいることです。
たとえ同じ日本人同士でも、初めての場所、初めての人たちの中に入るのは緊張しますよね。
そんな中、息子が自分なりに頑張った今回の小学校編入。
とても貴重な体験になったと思います。
今日は「海外育ちの子、小学校編入③」のお話でした。
では、またお会いしましょう。
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