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【聞き取りの神様】が降りてくる瞬間 〜リスニング突破体験と、私のレッスン哲学〜

Sae.O

※画像は留学中、イタリア人クラスメイトと中国・杭州にある世界遺産である「西湖」の中のライトアップされたもの。

本日、私の「All中国語会話レッスン〜毎日◯分の中国語留学〜」に新たに申し込まれた生徒様から、こんなご相談を受けました。

 

「リスニングがとにかく苦手で…。」

 

この言葉を聞いた瞬間、私は思わず昔の自分を思い出しました。

そう、中国・上海に留学したばかりの頃の、あの何も聞き取れなかった自分です。

 

現地の授業には全くついていけず、先生の言葉も周囲の会話も、まるで水の中の音のようで…。

しかもクラスには日本人の女の子は私ひとり。頼れる人もいない中、焦りと不安でいっぱいでした。

 

けれど、「この環境でやりきるしかない」と腹をくくったとき、同じ留学先の日本人の先輩にこう言われたんです。

 

「毎日中国語を聞いてると、ある日突然聞き取れるようになるんだよ。」

 

…本当にそんな日が来るの?と思いつつも、その3カ月後、私はその“ある日”を迎えました。

 

イタリア人クラスメイトと一緒に行った中国・杭州旅行。2泊3日、全編中国語での会話。

その旅の最終日、突然、意味が音としてではなく、言葉として聞こえるようになった瞬間が訪れました。

まさに、**「聞き取りの神様が降りてきた」**としか言いようのない感覚でした。

 

---

 

「ブレイクスルー」は、積み重ねの先にある

 

この現象には脳科学的な根拠もあります。

言語を何百時間も聞き続けるうちに、脳は音の統計やパターンを蓄積し、意味として処理できるようになるのです。
言語を覚えるまでの赤ちゃんと似てます。

 

たとえば:

 

• 日常会話が理解できるレベル:400~600時間

• ネイティブ会話が聞こえてくるレベル:1,000時間以上

 

 

「ある日突然聞き取れる」は魔法ではなく、脳の着実な進化の結果なんですね。

 

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私のレッスン方針:「やさしく追い込む」中国語漬け

 

だからこそ、私のレッスンではあえて日本語を一切使わず、中国語だけで会話します。

とはいえ、聞き取れなくても、中国語で更にゆっくり話したり、文字で打ったり、中国語で身振り手振り使いながら説明したりします。

決して呆れたり、途中で日本語で説明したり等で投げ出したりはしません!

私自身、あの「できない・伝わらない悔しさ」を知っているからです。

 

生徒様の心を折らず、前向きに「聞き取りの神様」に出会えるよう、

やさしく、でも確実に言語の海に飛び込んでもらうサポートをしています。

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This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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