【ピアノ】小さい音でスタッカートを練習する理由

Kana K

 

こんにちは。ピアノスクールかなでのかなです。

スタッカートって
どうしても
「元気に」「はっきりと」
っていう印象がありますよね。

でも今日は
**“小さい音”**でスタッカートを練習する
その理由について
書いてみようと思います。

 

大きい音でスタッカートを出すのは
そこまで難しくありません。

力を入れて
パッと指を離せば
それなりに鳴ってくれます。

 

でも
小さな音で、キレのあるスタッカートを出す
これが、
なかなかに難しい。

 

音を小さくすると
フォームが崩れやすくなります。

響きもスカスカになる。

ただ弱いだけの音になってしまいがちです。

 

でも、
音が小さくても、芯があって、素早く切れる。
そんな音を出せるようになると
演奏のレベルはぐっと上がります。

 

この練習では
手首・指・タイミング
そのすべてをコントロールしないと
音になりません。

 

私はよく
「小さい音で、鍵盤の底まで押して、サッと離してみて」
と伝えます。

これだけでも
音を出す感覚が研ぎ澄まされていくのが分かります。

 

それに
この感覚は、モーツァルトやシューベルトのような
繊細な曲想の中でとても役に立ちます。

 

軽やかだけど、安っぽくない。
小さいけれど、存在感がある。

そんな音が出せると
音楽そのものの印象が
驚くほど変わってきます。

 

派手さはないけれど
集中力と耳がものすごく鍛えられる練習

 

だから私は
この“小さい音でのスタッカート”を
とても大事にしています。

 

静けさの中にある緊張感。
柔らかさの中にある芯。

 

ぜひ
今日の練習で
ちょっとだけ、試してみてください。

かな

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