ピアノの練習中の曲に「飽きた」問題

Kana K

ピアノスクールかなでのかなです!

ピアノを習い始めてしばらく経つと、
「もう飽きた」とぽつりとこぼす子がいます。

昨日まで楽しそうに弾いていたのに、
ある日ふと手が止まって、「つまんない」と言ってしまう。

これは、ピアノに限らずどんな習いごとでも出てくる波のひとつ。
でもピアノの場合、一つの曲を何週間も向き合うスタイルが“飽き”につながってしまうことも実際あります。

特に小さな子どもにとっては、
曲が長く感じられるだけで「終わらない」というストレスになることも。

だからレッスンでは、
長く取り組む曲は一曲だけにし、そのほかは短くて弾き切れる曲を多めに組み込むようにしています。
達成感のあるリズムで、どんどんページが進んでいくことで、
「次は何かな?」という楽しみが持続しやすくなります。

ただし、それだけでは**“なんとなく終わっていく感覚”だけが残ってしまう**こともあります。
だからこそ、短い曲で変化や刺激を保ちながらも、並行して一曲は“じっくり時間をかけて仕上げる”曲を残すようにしています。

時間をかけて深く向き合うことでしか学べないことも、確かにあるからです。

・どうすれば音がまとまるか
・一回弾けたことを安定させるにはどうしたらいいか
・気持ちが乗らない日も継続するには?

満遍なく進める曲と、深く掘り下げる曲の両方を持つこと。
このバランスが、ピアノのレッスンを“飽きずに続けられるもの”にしてくれる気がしています。

レッスンの最後には、
その日の注意点を振り返って、思い出して書いてもらいます。
短い曲でも、仕上げていく中で得た気づきや、
長い曲をコツコツ進める中で見えてきたことを、言葉にする時間。

「飽きた」と感じるのは、きっと悪いことではなくて、
次の成長へのサインでもあるのかもしれません。

変化をつけながら、積み重ねも大切に。
そのどちらも欠かさずに、音楽と向き合う楽しさを育てていけたらと思います。

かな

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The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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