楽器のレッスンを続けていると、「何度練習しても、ここだけうまくいかない」と感じる瞬間が訪れることがあります。そんなとき、焦りや嫌気を感じてしまうのは自然なことです。でも実は、行き詰まりを感じるということは、それだけ自分の演奏に耳が育ってきた証拠でもあります。ぜひ、上達のチャンスと捉えてみてください。
今回は、そんな場面で試してほしい方法をご紹介します。
1.つまずく箇所を取り出して、原因を探る
うまくいかないからといって、曲を闇雲に弾き通すのは逆効果です。つまずいている部分を小節単位、あるいは拍単位で切り出して、「どこで何が起きているのか」を丁寧に確かめましょう。問題を小さく絞り込むことが、解決への近道です。
「左手の指が届かないのか」「右手の移弦が遅れているのか」を丁寧に観察しましょう。問題を小さく分けることが、解決への最短ルートです。
「どこがうまくいかないかも分からない」時は、遠慮せず先生に聞いてみましょう。
2.右手と左手を分けて練習する
弓と左手指が同時に難しいと、どちらの問題なのかが分からなくなります。いったん分けて確認してみましょう。
•左手:ピッツィカートで指の動きや音程をチェック
•右手:開放弦でボウイングのパターンや音質を確認
それぞれが楽にこなせるようになってから、初めて合わせてみてください。
3.テンポを落として練習する
通常のテンポの2分の1から4分の1程度まで落とし、ゆっくりと丁寧に弾いてみましょう。遅いテンポで正確に弾けないものは、速くなっても安定しません。「遅すぎるかな」と感じるくらいのテンポが、実はちょうどよかったりします。
4.連続して正確に弾けるか確かめる
「1回だけ偶然うまくいった」は、まだ定着のサインではありません。まずは3回、次に5回……とステップを踏んでみましょう。もし失敗したら、また1回目からカウントし直すのがコツです同じ箇所を連続で正しく弾けるかどうかを目安に、繰り返し練習してみてください。安定して弾けて、はじめて「身についた」と言えます。
5.さまざまな角度から録画してみる
演奏中は音に集中しているため、姿勢やボウイングの癖など、視覚的な問題には案外気づけないものです。スマートフォンなどで録画し、正面・横・斜めなど複数の角度から見直してみると、新たな発見があるかもしれません。また過去の自分の動画と見比べてみるのもおすすめです。数ヶ月前の自分より確実に前進していることに気づけるはずです
6.楽譜をよく見直す
行き詰まりの原因が、実は楽譜の読み違いや、フレージングの誤解にあることもあります。音符だけでなく、強弱記号やスラーの範囲、アーティキュレーションなども改めて確認してみましょう。フレーズの流れを正しく感じられると、驚くほど弾きやすくなることがあります。
また、「楽器を持たずに、そのフレーズを口ずさんでみる」というステップを加えると、リズムや音程の理解度が劇的に上がります。
7.曲の背景を調べてみる
どうしても曲にとっつきにくさを感じるときは、作曲家の生涯や時代背景、その曲が生まれたエピソードなどを調べてみるのもおすすめです。曲への親しみや理解が深まると、自然と表現したいことが見えてきて、練習への意欲も変わってきます。
行き詰まりは、誰もが通る道です。焦らず、一つひとつ丁寧に向き合ってみてください。小さな前進を積み重ねながら、音楽を楽しんでいきましょう!
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