コンサートチケットはなかなかの高額だったけど行ってよかった☺️ 最後はみんなスタンディングオベーション。
印象に残った演奏をピックアップするとまず、エリック・ルーのノクターン第8番。
ノクターンは、こう聴きたい!って演奏してくれた^_^
目を閉じると、若手ではなく、長年弾き込んできた大御所が弾いているようにしか聞こえない落ち着きがある。。こんなノクターンを延々と聴いていたいと思わせる演奏だった。
明らかに研究に研究を重ねてきているって感じ。後彼はやっぱり突出して全体の完成度とにかく高い。
一方で、「あ、これ聴いたことあるな」という既視感のあるフレーズや処理も多い演奏ではあると思う。それをここまでの精度で再現できること自体がすでに異常で、そう弾いてくれたことには感謝しかない。
突出した個性が前に出るタイプではないかもしれないけれど、タイプは別れぞ、あのノクターンは、ああいうふうに弾かれてこそ意味がある。だからこそ、強く心に残った。
ケヴィン・チェンのピアノ協奏曲。
生でこの感覚を体験できて、本当に来てよかったと心から思った。
特にテクニックがものを言う第3楽章が圧倒的で、オーケストラとのバランスや掛け合いがここまで気持ちいいものなのか、とただただ快感だった。音楽で脳が覚醒する感覚。聴いている間、自然とずっと笑みが出ていた。
あの瞬間の感覚は、ショパンを本当に弾ける人間でないと生まれないものだと思う。私はその場にいられたこと自体に感謝していた。
とても、とても気持ちよかった。彼のエチュードも全部聞きたいなー テクニックが凄すぎて気持ち良すぎる。
桑原志織さん。
彼女のピアノは聴くたびに、頭の中に「驚異のレガート力」という言葉が浮かぶ。笑
いい意味でも、悪い意味でも、とにかく音がつながるつながる。。ペダルなしでもいけるのでは ってのは冗談で
ポロネーズでは、もう少し切れ味のあるタイプが好みなので、非常に上手ではあるけれど、正直そこまで印象には残らなかった。ただ、スケルツォはタイプだった。とても良かった。
彼女の音楽は、曲によっては生で聴くことで良さがよりはっきり出るタイプだと思う。特にスケルツォや短調作品のように、低音と高音が重なり合う曲では、そのレガートと響きの層の深さが効いてくる。
あるパッセージで、音を「深く」聴かせる瞬間があるのが特徴かと?そこは本当に魅力的。
ただ一つ言うなら、ショパン感というより、どこかベートーヴェン的で、長い響きの中にドイツ的な風景を感じる演奏でもある。彼女の演奏を聴くと、私はいつも広くて平坦なドイツの風景を思い浮かべてしまう。
ヴィンセント・オンさんはマズルカだったが、正直なところ、ショパンコンクールで聴いて惹き込まれた幻想ポロネーズを生で聴きたかった。夏に日本に来るらしい!コンサートに行きたい。
そして意外に一番印象深かったのが、アメリカのウィリアム・ヤンの舟歌。
ショパンコンクールでは、ショパンをかなり淡々と、さらっと仕上げる印象があり、舟歌やノクターンのような甘美な旋律は向き不向きがありそうだと思っていた。
でも生で聴くと、PやPPとにかく弱音を上手に聴かせてくれるのがオンラインで聴くより繊細で甘美さが印象的でスタインウェイのピアノを踏んだんに持ち上げてくれてた。ピアノってこんなに美しい音なんやああってとろけそうになった。
弱音勝負では退屈になりがちな演奏を独特のさらっと流すリズム感で音楽的に自然に流れている。あとエリックルーと彼だけは場数を踏んできた人特有の安定感がある。
なんというか、全体の完成度が熟練してる?いいも悪いも構成にメシーな感じがない。舟歌ってテクニックがあってもリズム感、間、音楽性が伴わないと中間部やクライマックスで冷めがちだが、彼の音楽的バランスは本当に見事だった。バランスってほんま大事やし難しいなあ。。すごい。
コンクールのときには「こんなにさらっと流すノクターンあり?」と思ったけれど、それは構成の計算力と音楽的な統合力の結果だったのだと納得した。洗練されていて、自然にフローさせられる演奏。
私が永遠に聴いていたいと思う音楽は、こうして自然に流れに身を委ねさせてくれる演奏。そこには当然、ずば抜けたテクニックも必要になる。
それに、彼の面白いところは誰かのコピーに聞こえないのもいい。
あのリズム感と音楽感はとても魅力的で、シャルル・アムランを思い出した。嵐や風、水のように、音楽が自然現象のように流れていく感覚。
こんなふうに聴く側はいくらでも言葉にできてしまうけれど、それを感じながら実際に奏でるのは本当に至難の業だと思う。才能の凄さを改めて感じた。
間違いなく、見に行った価値があった。
滅多に味わえない感覚だった。
明日はラファウ・ブレハッチも聴きたいが、チケット完売。
牛田智大さんの東京公演のとは当日券1時間前に行って取れた!けど今回はそうはいかないらしい泣
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