共通テスト現代文で、「筆者の主張」を読み解き、「選択肢の罠」を見破るために必須となる100語を、ジャンル別に厳選しました。
これらは単なる単語ではなく、現代社会を読み解くための「概念(コンセプト)」です。対義語や関連語とセットで確認していきましょう。
1. 現代社会・歴史(近代の超克)
現代文の最も基礎となる「近代 vs 現代」の対立軸を理解するための語彙です。
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近代(理性・人間中心の時代)
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前近代(宗教・共同体中心の時代)
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ポストモダン(近代を乗り越えようとする動き)
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合理主義(理性を万能とする考え)
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啓蒙(無知な状態に理性の光を当てること)
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進歩主義(世界は良くなり続けるという信念)
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世俗化(宗教的束縛から離れること)
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個人(社会の最小単位としての自分)
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共同体(村や家族など、地縁・血縁のつながり)
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国民国家(国境と民族が一致した近代の国家形態)
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大きな物語(社会全体が共有する理想や信念)
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脱構築(二項対立の枠組みを壊し、再構築すること)
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パラダイム(ある時代を支配する思考の枠組み)
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グローバリズム(地球規模の一体化)
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ナショナリズム(国家・民族の独立や統一を求める意識)
2. 哲学・認識(自分と世界の関わり)
「どうやって世界を認識しているか」という、哲学的な論考で必須の言葉です。
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主観(自分一人の視点)
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客観(誰から見ても同じ視点)
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普遍(いつでも、どこでも成り立つ)
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特殊(今、ここだけで成り立つ)
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絶対(他と比較せず、それ自体で存在)
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相対(他との関係の中で決まる)
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具象(形があって分かりやすい)
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抽象(共通点を取り出し、概念化する)
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一元論(一つの原理で説明する)
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二元論(心と体など、二つに分けて考える)
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アイデンティティ(自己同一性・自分が自分であること)
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他者(自分とは理解し合えない、異質な存在)
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自我(意識している自分)
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無意識(自覚できない心の領域)
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ロゴス(理性・言葉・論理)
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パトス(感情・情熱)
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感性(直感的に感じ取る能力)
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所与(最初から与えられている条件)
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止揚(アウフヘーベン)(矛盾する二つを統合し、高めること)
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弁証法(対立を乗り越えて真理に近づく思考法)
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実存(現実に存在すること、その個別の在り方)
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形而上(形を超えた、精神的・抽象的なもの)
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形而下(形のある、物質的なもの)
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カテゴリー(分類の枠組み)
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属性(そのものが備えている性質)
3. 言語・文化(言葉が世界を作る)
「言葉」と「文化」が人間にどう影響するかを問う頻出テーマです。
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言語(記号としての言葉)
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分節化(連続した世界に言葉で区切りをつけること)
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恣意性(言葉と意味の結びつきに必然性がないこと)
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記号(意味を表す印)
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シニフィアン(言葉の音・文字の形)
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シニフィエ(言葉が指し示すイメージ)
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レトリック(修辞法・表現の工夫)
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メタファー(隠喩・たとえ)
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パラドックス(逆説・一見矛盾しているが真理を突く)
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イデオロギー(政治的・社会的な思想の体系)
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文化相対主義(どの文化も対等であるという考え)
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自文化中心主義(自分の文化が一番だとする考え)
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多文化主義(異なる文化の共存を認めること)
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オリエンタリズム(西洋による東洋への偏った視点)
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土着(その土地に根付いていること)
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洗練(磨かれて高雅になること)
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コード(特定の集団内での約束事・規則)
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文脈(コンテクスト)(文章や事件の前後の状況)
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翻訳(異なる体系に置き換えること)
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伝達(情報を相手に届けること)
4. 科学・技術(便利さと危うさ)
「科学を信じすぎていないか?」という批判的視点を持つために必要な語彙です。
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科学主義(科学こそが真理だとする万能感)
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客観性(個人の感情を入れない性質)
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再現性(誰がいつやっても同じ結果になること)
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還元主義(複雑なものを分解して理解しようとする手法)
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因果律(原因があれば必ず結果があるという法則)
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実証(事実を証明すること)
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仮説(真理を探るための仮の想定)
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機械論的自然観(自然を精巧な機械とみなす視点)
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バイオエシックス(生命倫理)
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環境倫理(自然環境に対する道徳的責任)
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情報化社会(情報の価値が急増した社会)
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サイバースペース(電脳空間・仮想空間)
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利便性(都合が良く、便利なこと)
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テクノロジー(科学技術)
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人工知能(AI)
5. 身体・芸術・心理(人間性の回復)
「頭(理性)」だけで考えず、「心や体」の重要性を説く際に使われます。
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身体性(体を通じた実感や感覚)
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五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)
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無意識(コントロールできない心)
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深層心理(心の奥底にある意識)
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共同主観(間主観)(複数の主観が一致して客観のようになること)
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感性(美しさなどを感じ取る力)
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審美眼(美を識別する能力)
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リアリズム(現実主義・写実主義)
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創造(新しく作り出すこと)
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模倣(まねること)
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アニミズム(万物に霊が宿っているとする考え)
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呪術(不思議な力で現象を操ろうとすること)
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祝祭(祭り・日常を壊す特別な行事)
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日常(ありふれた毎日)
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非日常(特別なできごと)
6. 社会・経済・政治(現代の課題)
私たちが生きる社会の仕組みや、歪みを捉えるための言葉です。
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格差(不平等な開き)
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疎外(人間が作ったものに人間が支配されること)
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資本主義(利益と市場競争を重視する仕組み)
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消費社会(物を買うことで欲求を満たす社会)
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匿名性(正体を明かさないこと)
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多様性(ダイバーシティ)
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寛容(自分と違う意見を認めること)
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連帯(結びつき、助け合うこと)
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公共性(社会全体の利益に関わること)
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リスク社会(科学技術が生む予期せぬ危険に怯える社会)
これらの100語を、「意味」だけでなく「なぜこの言葉が現代文で好んで使われるのか(問題意識)」までセットで理解できると、共通テストの読解スピードは劇的に上がります。
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