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東方三博士の礼拝図に多様な人物がいる理由

Shibashiba

前回のコラムで、ヨーロッパでは公現節の1月6日まではクリスマスの飾りを片付けないというお話をしました。

公現節とは、「東方の三博士」が生まれたばかりのイエスを拝みにやってきたとされる日。
ガレット・デ・ロワは、これを記念して食べるものでした。

多くの画家が、東方の三博士を題材に作品を描いています。

例えばこちらはヒエロニムス・ボス(ボッシュ)によって1494年に描かれた作品。
プラド美術館に収められています。



そして、こちらはルーベンス作。1634年に描かれたもので、現在はケンブリッジ大学キングスカレッジのチャペルにあります。



ボス(ボッシュ)もルーベンスも、同じ題材で複数の作品を描いており、上の二点は一番有名なものではないかもしれませんが、「三博士」がどこにいるかわかりやすいのでは。

三人が年代も膚の色も異なっているのは、世界のさまざまな地域、さまざまな世代を象徴しているからとのこと。ひとつの民族だけではなく、世界中の多様な人々を救うという意味があったのですね。
このように描き分けるようになったのは12世紀ごろからだそうです。

でもなぜガレット・デ・ロワ(王様たちのガレット)なの?
博士じゃないの?
と私は疑問でしたが、それに関しては次回のコラムで書きたいと思います。

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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
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