ハロウィーンが終わると同時に、街の景色がクリスマスに変わりましたね。今年も残すところ2ヶ月弱となりました。
クリスマスから数日が過ぎた1月6日(エピファニア)、東の国から三人の賢者が星に導かれ、ベツレヘムの小さな厩で生まれたばかりの幼子イエスに、象徴的な贈り物 ― 「黄金」「フランキンセンス(乳香)」「ミルラ(没薬)」を捧げ、その誕生を祝福したと伝えられています。
昨年のクリスマス、私はこのエピファニアの物語をテーマに、三人の賢者の贈り物に由来する香りでルームスプレーを作りました。
フランキンセンスとミルラに、黄金をイメージしたブラッドオレンジ、そして「安息」を意味するベンゾイン(安息香)を加えたブレンドです。
友人たちにプレゼントしたところ、「心が穏やかになって深く眠れる」ととても喜ばれました。(眠るためにプレゼントしたわけじゃなかったのですが、なぜか全員、枕にスプレーして熟睡したらしいです^_^)
今年はその香りにさらに深みを持たせ、フランキンセンスとミルラを軸にした比率に変えてオードトワレを調香しました。
ついさっきブレンドを終え、これから2週間ほどブレンド精油を熟成させたあと、オードトワレにしてからもう少し熟成させてプレゼントラッピングをします。
ルームスプレーにすると水が入ることで消費期限が短くなってしまうので、オードトワレにしておけばそのまま手首や袖口、耳の後ろなどにつけてもいいし、別のスプレーに精製水を入れてそこに数回スプレーして、薄めてルームスプレーにしてもらってもよいかな〜と思ってます。

それぞれの精油の効能やイメージは…
◆フランキンセンス(乳香)
古代より「聖なる香り」として祈りや儀式に使われてきた精油です。
メディカルアロマの観点では、呼吸を深め、肺や喉の炎症を鎮める作用があります。
皮膚の再生を助け、アンチエイジングにも効果的。
メンタル面では、心のざわめきを鎮め、内なる静寂や集中をもたらします。
「呼吸を通して祈る香り」ですね。
◆ミルラ(没薬)
抗炎症・抗菌作用に優れ、皮膚の修復や免疫力のサポートに用いられます。
古代では防腐や癒しの香料として珍重されました。
心に対しては、深い悲しみや喪失感をやさしく包み込み、感情を静かに癒してくれます。
「再生」や「魂の浄化」を象徴する香りです。
◆ブラッドオレンジ(黄金の象徴)
三人の賢者の贈り物のひとつ「黄金」をイメージして選びました。
明るく甘い香りが太陽の光のように心を照らし、緊張や不安をやわらげます。
血流を促進し、冷えやむくみを改善する働きもあります。
新しい年に前向きなエネルギーをもたらす、希望の香りです。
◆ベンゾイン(安息香)
その名の通り「安息」を意味する香り。
乾燥から肌を守り、喉や気管支の不調をやわらげる働きがあります。
心理的には、不安や孤独をやさしく包み込み、安心感をもたらします。
まるで心をあたためる毛布のように、静かに寄り添う香りです。
フランキンセンスとミルラが「静けさと再生」を、ブラッドオレンジとベンゾインが「希望と安らぎ」を添えます。
年末から新年にかけての慌ただしさの中で、心と体を深く整える香り。

エピファニアの物語に込められた「祈り」「祝福」「再生」というテーマを、香りとして身にまとうオードトワレに仕立て中です〜♪
熟成していくにつれて、どんどん良い香りになっていくので香水に仕上げるのが楽しみです!
もちろんご希望があれば、レッスンでレシピや作り方もお教えしますので、「クリスマスブレンド作りたいです!」って、リクエストしてくださいね!
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