さて、私は日本在住時に産業カウンセラー、上級心理カウンセラーとしての開業資格を取得しており、心理カウンセラーとしては他のプラットフォームにて従事していたためCafetalkではご紹介程度、と今まではしていたのですが、この度
Cafetalkをご利用の皆様にどのくらいニーズがあるのか、といったリサーチも含め、本日よりWalk-in(今すぐレッスン)含めてカウンセリングセッションをこちらでメインにしてみることにしました。
私の専門、といいますか、メインとしたいポイントとしてはNon-judgement(批判や判断を一切しない)の「傾聴」とHSP(Highly Sensitive Person)の傾向にある方々のケア、ご希望に応じてリラクゼーションワークの実施やセルフケアの
アドバイスをお一人お一人の特性に合わせて行うこと。ワークの種類はたくさんありますが、状況に即した呼吸法やMindfulnessの実施や、継続して1-2週間に1度の45分セッションが可能な方、且つご自身の内面に関しての気づきがあり、自分を見つめて自己肯定感をUPしたい、自分を好きになりたい、などの意欲・知識欲が高い方に関してはCBT/DBTのセッションを行なっていきます。(それぞれどう言うものなのか、という一般知識については今後講師コラムにて書いていきたいと思います)
今回は初回として私が心理カウンセラーとなったきっかけである「HSP」とは何か(どう言う人のことを指すのか)について書きます。日本語では「繊細さん」(私個人的にはこの呼び方は好きではないのですが、広まっているため)とも呼ばれていますね。
名前は聞いたことのある人が多いと思いますが、HSP(Highly Sensitive Person)とは、「とても繊細、敏感な人」を指し、程度の差はあれど繊細な心の持ち主である人々に向けてのケアをすることがメインとなります。概念自体は1996年にアメリカの精神分析医・学者のエレイン・アーロンによって提唱されたものですが、こちらは病名などではなく、性別を男女で分けるように「敏感なタイプ(HSP)」とそうでないタイプを分けたものです。(これは人間だけではなく、高等動物も同じように当てはまると言われます。)
元々は大きく分けて「内向的」「外向的」といったざっくりした分け方で人格の対比がされることが多かったものの、
内向的=とても敏感、繊細という図式は必ずしも当てはまらず、上述のエレインの調べでは、HSPのうち30%が社交的な人であると発見した、ということでした。活動的な人、社交的な人が「敏感・繊細である」場合もある、という事です。
例えば、敏感・繊細な人なのかどうか、の傾向は以下の項目を確認してみると傾向が強いかどうか、がわかります。デンマークの心理療法士、Ilse Sand(イルセ・サン)はエレインが初期にセルフチェック・テストとしてアメリカ人へ出したものでは曖昧な質問内容があり、受け取り方によって回答が大きく変わるため結果にムラが出てしまった、とし、自身のHSPとしてカウンセリングにきているわけではないクライアントの方々へオリジナルの項目を加えたテストを作りました。以下はそれを改定したチェックリストの一部です。
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- 大きな音・強い臭い・鋭い光をひどく不快に思うことがある
- どんな失敗が起こりうるか予測して対応策を考えることに、毎日かなりの労力を費やしている
- テレビなどで暴力シーンをみると、その後何日も影響されてしまう
- すぐにインスピレーションを受けて、よいアイディアをたくさん思いつく
- 他の人にとっては些細に思えることにさえ、打ちのめされてしまうことがある
- 毎日、1人でいる時間が必要だ
- 他人と2−3時間でも一緒にいると疲れ果ててしまう
- 誰かの怒りを感じると、それが自分に向けられたもの出なくてもストレスになる
- 美しい自然をみると、心の中が歓喜の声(気持ち)でいっぱいになる
- 大量の情報や刺激にすぐに耐えられなくなってしまう(特に一度に複数のことをしているときには他の人と比べてわずかな刺激でも反応しやすくなってしまう。例えば、ネット検索をしている際に話しかけられる、などがストレスになる
イルセ・サンのテストは上記のような項目がHSPに大きく影響する事柄を35項目、HSPに大きく当てはまらない事柄を13項目枚挙し、影響する事柄(A)から当てはまらない事柄(B)を引いて数字が大きければ大きいほど敏感・繊細度が強いという内容になります。また、あくまでもご自身の敏感さを知るためのヒントであり、テストの包括し切れていない部分やその日の気分によって変わってくることから、厳密性についての言及を避けています。
上述の通り、HSPは「病状」などではなく、あくまでもそういった「傾向」があるものなので、傾向があるかどうか確認したい方は上記の項目でだいたいのチェックをして見てくださいね✨
以下イルセ心理療法士の著書にトータルのチェックリストがありますのでもっと細かい内容が気になる方は以下をご覧ください。ご興味があれば私のセッションで項目についてお伝えし、一緒にチェックしてみる、と言うことも可能です★
参考;「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」 「Highly Sensitive People in an Insensitive World; How to Create a Happy Life」 by Ilse Sand (日本語版訳; 枇谷 玲子)
次回はHSP傾向が強い人のたくさんの能力について書きたいと思います♪
EU在住の特性を活かし、皆さんがお仕事の終わった後、もしくはとかくご不安になりやすい夜間の対応をメインに
対応しておりますので、お気軽にカレンダーリクエストよりご予約くださいね。日本語がわかる人が周りに一人もいないため、ドアを閉め切っても完全な防音が施設の特性上できないのですが、内容を聞かれることはないのでご安心ください。今後は、別のプラットフォームで行なっていたチャット形式(Cafetalkさんはメッセージ機能があるため、そちらを使用)のカウンセリングもどんどん行なっていこうと思いますので、通話が苦手、文字で相談したい、と言う方も心よりお待ちしております☆
では個別セッションにてお会いしましょう✨初回はまずアセスメントとして皆さんに一度受けていただくものとなりますが、継続セッションでは時間を20分の「傾聴」メインのもの(お話をじっくり聞いてほしい方へおすすめ☆)45分のフルセッション(傾聴+必要、ご希望に応じてリラクゼーションワークやアドバイスをする)と選択いただけるようになっておりますので、その時のご希望、ニーズに応じてご利用くださいね。
それでは、個別セッションにてお会いできるのを楽しみにしております✨
本日もみなさんの見る世界が少しでも明るくなりますように♪