1月になると、友人のお母様が、ロンバルディア州の郷土料理「la cassoeula」を作ってくださいます。キャベツと豚肉をじっくり煮込んだ、寒い季節にぴったりのボリュームたっぷりの一品。たっぷりの肉を使っているのに不思議と重くなく、どこかほっとする味わい。丸一日かけてコトコト煮込むからこその、やさしい深みがあります。
毎年、クリスマスとお正月が過ぎて少し寂しくなるころ、私たちを呼んでくださるのは、ご主人を亡くされた寂しさを紛らわせるためかもしれません。数年前、友人の結婚式の席で心臓発作を起こし、そのまま帰らぬ人となったと聞きました。
そのご主人の写真を、ある年、こっそりお借りして、肖像画を描かせていただきました。la cassoeulaのお礼として。
その絵は今、ご家族の目にいつも触れる、リビングのよく見える壁にかけられています。
アートに興味がある方も、ない方も。絵筆を握ったことがない方も、少し経験のある方も。誰でも、思いのこもった一枚を描くことができます。
そんな温かい作品づくりを体験できる「静物画と肖像画」講座、ぜひのぞいてみてください。
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