ショパンコンクール、いよいよ始まる!
牛田智大さんの一次予選の演奏が本当に待ち遠しい??
この前、東京でのコンサート「ショパンの国へ」を聴きに行ったんだけど、終わってからもずっと感動が抜けない。牛田くんレベルのショパンを3時間、ノクターンから大曲までまとめて聴けるなんて夢みたい。コンクール直前っていうのもあって、汗と涙の結晶みたいな緊張感が伝わってきて圧倒された。特に三部の幻想ポロネーズからソナタで締めくくる流れは、完全に感動の渦に巻き込まれて涙が止まらなかった。
前回のショパンコンクールは二次で終わってしまって本当に残念。二次の演奏は情熱的で迫力もあって、ヤマハのピアノとも相性抜群だったのに。YouTubeのコメント欄でも「なんで三次まで行かなかったの?!」って声がたくさんある。本当に上には上がいる世界なんだなって思う。
舟歌は特に印象的で、もっと舟歌らしく歌っていれば三次に行けたのかもって勝手に感じた。牛田くんのショパンは「the 高貴な格調高いショパン」という感じで、聴いてる側まで背筋が伸びる。だけど時々、流れたい場所でのアクセントやフォルテの多さ、トリルの大きさ、間の取り方が積み重なって、もっと自然に流れたらと思う瞬間もあった。舟歌の後半はmf〜ffで固められていて、盛り上がりが少し霞んでしまったのが惜しい。ただ、それも牛田くんらしい個性。ポロネーズではその個性がバッチリはまっていて本当にかっこよかった。
音楽全般に言えることだけど、最後まで流れを感じられるか、どれだけ音にのめり込めるかが一番大事。ショパンは特にちょっと乱れるだけで流れが崩れやすいから、本当に難しい作曲家だなと改めて思う。聴く側があれこれ言うのは簡単だけど、演奏するとなると途方もないテクニックと音楽性と客観性が必要になる。
それでもやっぱり、牛田くんのショパンは唯一無二。自分らしく弾き切るのか、入賞を狙ってスタイルを変えるのか、演奏者の中でも葛藤があるんだろうな。曲選びの大切さもひしひしと感じる。
今夜の演奏、本当に楽しみ??
偉そうに語ったけど、これまで何度もコンサートでノックアウトされてきた身。心から応援してる。
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