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ステルスコントロール②の1~攻撃に傷つかないために知っておきたい心の構造

Yuki.Kyoto

こんにちは、エンパワlabo 氣功師の有岐です。

 

前回は「他者を傷つけることで心を保つ人」というテーマで書いてみましたが、

いかがでしたでしょうか?

今回はその続き。


ちょっとしたことですぐ攻撃的になったり、冷笑で圧をかけてくる──

 

そんな人が家族や職場にいると、いつ地雷を踏むかとひやひやしますよね。

こちらも怖くて何も言えなかったり、冷笑されて冷静でいれなくなったり・・・

 

そんな人が傍にいて、

そしてその関係が長期にわたると、本当に大変です。

 

でもそんな人の行動の裏には、実は“あるパターン”が隠れているんです。

 

 

このような人たちは、突発的に狂暴になるわけではありません。
なぜ、そのようなタイプの人はコチラが反応するように仕掛けてくるのでしょうか?

 

実はその行動は多くの場合、彼らの「無意識の生き残り戦略」として、

繰り返し、繰り返し、決まった形で現れるのです。

            


つまり、それは“偶然のトゲ”ではなくて、彼ら自身の中の“構造としての痛み”なのだということ。
この構造を理解することが、あなたを守る第一歩になります。
 

 

もし、そういったタイプの人が

「なぜそんなことをするのか分からない」

と知識を知らないままで放置すると、どうでしょう?

 

あなたは、知らず知らずに自分を責めたり、相手の期待に応えようと、

相手に操作されてしまいます。

つまり、あなた自身が疲弊してしまうのです。

 

 

人は自分の身に降りかかった出来事の、原因がわからないから怖いんです。

しかし、相手の手の内がわかると、ただ怖がっていたあなたは消えていきます。

どうしたらいいのかが見えてくるはずです。



今日は、その「繰り返されるパターン」のひとつ、
【破壊で満足を得る人】について、もう少し深く掘り下げていきたいと思います。

 

 

 

 

【破壊で満足を得る人】の中にある強烈な‟劣等感”

 

一般的に、「劣等感とは、人との比較によって生まれる感情」と理解されがちです。

でも本当は、違うんです。

 

実際はもっと根深いもので、「自分という存在そのものが欠けている」感覚

が引きおこす行動なのです。

 

 

 

(*欠けている(欠損)とは?)

▶️感じすぎて、傷ついて、自分を嫌いになってしまうあなたへ~HSPとADHDの繊細な心~ | 氣功師 有岐の「本当の覚醒の法則」

 

 

 

 

 ◆劣等感を強烈に心の底に持っている人は、たとえばこんな感覚を持ちます


・誰かに勝てないから劣等感を抱くのではいのです。
 「自分はもともと劣っている。だから勝たなければ存在できない」

 そういった強迫感を持っています。

・できないことが劣っていると考えるのではなく、
 「できない自分には価値がない」つまり、できる、できないが

 自分の価値の点数と直結していて、苦しくなるんです。

つまり、劣等感とは、単なる自己評価の低さではないのです。

意外でしょう?
存在の根底にある「恥」の傷が大きく関係しています。

それは、幼少期から培ってきた「不全感「このままでは愛されない」「存在する資格がない」という生存不安なのです。

 

 

 

              

 

 劣等感は「自己否定」を呼び起こし、相手を「壊すこと」でバランスを取ろうとする

 

先日YouTube動画ーある吉本の芸人さんと、ある市議の方との炎上ーご存じでしょうか?

経験や証拠に基づく議題において、そもそも議論ができず、嘲笑や皮肉で炎上した件。

実績をもとに論破され、「ゲストで呼ばれて来たが、そんな態度なら帰らせてもらう。」と境界線を引かれた際に、芸人さんの突発的な反応が原因のようでした。

 

冷静な側は、こういった心理の構造を熟知していての対応だったのでしょう。

芸人さんは、相手を引きずり下ろして、自分が優位に立とうとした際に出た言葉。

一方、頭脳明晰な相手は、そこを強調した結果、計算されたうえでの炎上となったように思います。

 

◆【破壊で満足を得る人】と関わると、こんな事が起きやすいです。

 

・話すたびに、なぜか心がズタズタに否定されていく
・自分の頑張りや成果を話すと、「でもさ」「現実はそんな甘くない」と茶化される
・「あなたのためを思って言ってる」と言いながら、希望をくじかれ、自信を奪われる

この関わりが続くと、

「自分が悪かったのかもしれない」と、あなたの喜びや夢、目標をいつもくじかれるようになり、幸せでいることに罪悪感を感じるようになります。

 

それは、あなたの心が少しずつ「壊されている」サインなんです。

 

例えば、あなたが外で友達との楽しい時間を過ごしてきた時、

いざ帰宅すると

「あんまり楽しくなかったかな・・・」と、わざとそんなフリをしていませんか?

 

それは、あなたが幸せでいると不機嫌になる相手がそばにいるからです。

そういった人は、あなたが幸せで、自信一杯なのが許せないのです。

 

その度に、茶化されたり、自信を奪われたりした体験から、

あなたは「不幸なフリ」をするようにコントロールされていくのです。

 

 

では、劣等感が強い人にとって、「恥の感覚」が刺激された瞬間、

心の中ではどういう事がおこっているのでしょうか?

 

相手の不機嫌な心の中身を知ると、不機嫌の要因はもともとあなたにあるのではない事がわかりますよ。

単に、怖れるという事がなくなってくるはずです。

 

①他人の成功(実績)・明るさ・自信などに触れる

誰かの光や喜びを見た瞬間、それが逆に自分の闇を照らし出してしまいます。

 

他者の成功や幸せは自分が得られなかったものであり、今も得られないと信じている。だから、それが「突き刺さる」のです。

     

 

 ✅②それは、無意識下にある「恥」の傷。

「泣くな、みっともない」「そんなこともできないの?」「弱音吐くなんて甘えてる」

      

弱さを見せる、「不完全な姿」を見せた時に、「価値がない」「失望だ」と返された経験。

それは、「ありのままでは自分には価値がない」という生存そのものに関わる恐怖として記憶されます。

      

そんな人は、自分の自尊心「恥」につながるトリガー、相手からの何気ない一言に敏感に反応します。

その時湧き上がる感覚、それは、自分は劣っている・無力だ

ーそれを真正面から見つめたくない、とにかくこの気持ちを失くしたい・・・・

 

そんな気持ちで心は一杯になります。

             

「壊すこと」でバランスを取る。

だから「壊す」「冷笑する」「引きずり下ろす」そういった行為に至るんです。

相手が“攻撃的”に感じられるのです。

      

他者を攻撃したり、小馬鹿にしたりすることで、「一時的」に

「あいつも大したことない」「自分の方がわかってる」

そう感じられるのです。

      

これは、“劣っている自分”を守る最後の砦です。

 

劣等感からくる「壊す行為」は、その人にとって生き延びるための防衛手段なのだと知ってください。

 

 

◆「劣等感」は誰の中にも存在する、私たちの心を強烈に揺さぶるもの。

「劣等感」は私たちの中に、ウイルスにように普段は隠れて存在しています。

 

他者の中にある「それ」を冷静に観る事ことができたら、

ただ「怖い」と感じていた場所から、

 

あなたは、もうそれを観察する視点に変わる事ができています。

 

 

●外見や態度とのギャップのある人もいる!

 

興味深いのは、このタイプの人の中には、実際にこわもてな外見や態度で自分を武装している人もいれば、一見すると優しくて穏やかで、礼儀正しいタイプもいるという点です。

後者の場合、怒りや敵意が表立って見えにくく、

壊された側が罪悪感や混乱を抱えやすいんですよね。

 

 

でもどちらにも共通しているのは、「恥」の観念。

それは、過剰なプライド=自己否定の裏返しです。

 

相手の意見に自分の意見を言っただけで、「人間性が否定された」ごとく、

過剰なプライドが傷ついて、途端に攻撃してくる人、いませんか?

 

そういったタイプは、

「自分の価値は“上であること”でしか保てない」

そんな思い込みが心の奥底にあるのです。

 

 

これは実際、「高いプライド」ではなく

「自己価値の土台が非常に脆い」という事です
 

だからこそ、常に他者と比べ、マウンティングし、勝ち負けにこだわり、
時には他人を壊してでも、自分を“保とう”とする。

そして、それが生き方のフォーマットになっていたりします。

 

 

 

この「恥の傷」は、昭和の高度成長期の親を持つ昭和世代での環境や家庭、学校での人間関係で形作られやすいのかもしれません。

特に、「愛されるには“強く・優秀でなければならない”」というメッセージが強かった人ほど、弱さや失敗を徹底的に恐れるようになります。

 

私自身も「恥」の大きな傷がありました。

学校では点数や学歴がイコール自己評価のような学校にいて、それが認められる世界にいると、‟自分の安全”のために優秀さを担保に求めました。

 

当時はバブル後の超氷河期だったので、「勝ち組でないと幸せになれない」そんな、椅子取りゲームの世の中だったことも関係するのかもしれません。

私の場合は、卒業後に海外で働いていたので「私はこんな事ができる」と自分をいかに大きく売るのかが、キャリアアップで要求されて、その傷は強固になりました。

 

人生で「恥の傷」を元に成功体験がある人ほど、今度はそれを自分で脱いでいくことが大変です。

でも、だからこそ「脱いだからこそ見える世界がある」のも事実なんです。

 

 

 

この刷り込みが深くある人にとっては、

・失敗すること
・自分より他人が優れていること
・誰かに頼ること

これらはすべて、“自分の存在価値が剥がされる感覚”に思えてしまうのです。
その結果、極端な防衛反応が出てきます。
 

その防御反応とは、例えば以下のような行動です:
・他人を見下すことで、自分の位置を守ろうとする
・「できる自分」「強い自分」でい続けようと過剰に努力する
・他人の態度に対して、攻撃性や冷笑が湧いてくる


それはただの短気などと言う“性格”ではなく
「自分の存在を守るための、必死の構造」なんです。

 

 

【あなたを破壊して自分を保とうとする人】の構造がわかると、あなたが怖れ、泣き、暗い顔をする事で、相手に満足感を与えているという事実を知ってしまいました。

これからも同じ反応をしますか?

そう、もうきっと違いますよね。

 

 

◆あなたは「弱さ」を武器にした人がいると、心が「ざわざわ」しませんか?

「あなた自身の中にある❝恥の傷❞をみてみよう」

 

その傷がある人は、目の前に「弱さ」を武器にしたり、「甘え上手」な人がいると、不快な気持ちになります。

それは、自分の「影」を目の前にして、「嫉妬」の感情が出てくるからです。

 

自分はそれが出来なかった——優しくされたかったのにしてもらえなかった——そんな感情がどこからか心の奥にわいてくるのです。

 

 

私は、誰でも多かれ少なかれ、こういったものがあるんじゃないかと思うんです。

最近、不適切な発言があるとすぐにそれを排除しようとするムードがありませんか?

 

これからの時代は、切り捨ててしまうより、全員が賢くリテラシーが高くなる。

そして、国民の質が高くなっていく・・・そんな社会が来るように感じるんです。

 

この続きは・・・

ステルスコントロール②の2で引き続き読んで頂けます。

        呼吸法・瞑想氣功で人生に目覚めて歩いてみませんか?
          
内なる目覚め、心の紐を解いてみませんか?

              

氣功師の有岐でした

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The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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