今回のコラムは、私が地元を散策していて目にとまった、ある風景をご紹介します。
1枚目の写真、みなさんは何を想像されましたか。
まさか、お墓? こんな道端に、しかも乱雑に並んでいる...
私もちょっと気になったので、近くに寄って、よく見てみました。
「馬頭..」と書いてあるのがわかります。
え、まさか、馬のお墓? でも、どうしてこんな道端に...
そこで、家に帰って、さっそく「馬頭」をネットで検索してみました。
(このような時、昔は図書館へ行かなければなりませんでした。本当に世の中は便利になったものですね!)
正しくは「馬頭観世音」、あるいは「馬頭観音(ばとうかんのん)」というようです。
簡単に言えば、馬頭観音は馬の守護神だそうです。
また、旅人の安全を願ったり、亡くなった馬の供養として、そこに置かれたりもしたようです。
そもそも昔、馬は人間にとってとても身近な動物でした。移動の手段や農作業など、人間の生活になくてはならない存在でした。日常生活ばかりか、戦争で使われたり、現在でも競走馬として、たくさんの馬が競馬場を走っています。
馬を所有している人、つまり飼い主にとって、馬は家族同然と言えるでしょう。
また、私が住んでいる町・市川にも昔は今よりもたくさんの農家があり、多くの人が農作業で馬を使っていたはずです。
人間のために一生懸命に働いてくれた馬が死んで、その霊を弔うために、道に馬頭観音を置いたのでしょう。
現在でもこの馬頭観音は市川だけでなく、日本各地に撤去されずに残っているそうです。
みなさんも今度日本を旅行したとき、もし時間に余裕があったら、有名な観光地からちょっと外れたところにも足を延ばしてみてください。
もしかしたら、馬頭観音と出会えるかもしれませんよ。
今回も最後まで読んでくださいまして、ありがとうございます。
次回のコラムをお楽しみに!
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