外資系企業で仕事をする方、海外赴任する方、外国人と仕事をする方、岡田兵吾著『非ネイティブエリート - 最強英語フレーズ550』を一度読んでおくことをお勧めします。
英語は得意なはずなのに…「最強フレーズ550」と言っても、巷にあふれた便利表現集ではありません。仕事で英語を話すとはどういうことか、その根本のところが理解できる本です。
単なる英語力アップのための参考書ではないので、英語が得意な人にも得るところが多いと思いますよ。
また、英語が苦手な人も、「発音や文法が完璧じゃなくても伝わる」と聞けば、希望が湧くのでは。
著者はグローバル企業で大変な苦労をしたそうですが、英語が苦手だったわけではありません。留学経験も駐在経験もあり、日本では「英語で仕事が回せる」と言われていた存在。ところが日本人ゼロの新しい環境に飛び込んだとたん、まったく成果を出せない日々が続いたそう。
自律神経失調症になりながら、周囲の非ネイティブ・エリートを観察し、英語で仕事をするのに欠かせない黄金律を見つけ出します。その結果、マイクロソフト・シンガポールで数々の社内アワードを受賞するまでになりました。
その秘訣を苦労もせずに1,500円前後(電子書籍か単行本かで値段が違います)でゲットできるのだから、お値打ちものだと思います。
英語力アップだけじゃない、グローバル企業で成果を出すための数々のノウハウ私は社会人に英語を教えることがありますが、つくづく「言葉だけじゃどうにもならない」と感じます。
どんなビジネスでも、最終的に決定するのは「人」ですから、人とどうかかわるか、どう理解し、理解してもらうかというのが大切なところでしょう。
ビジネス英語の参考書は数々ありますが、この本が他と異なるのは、重要なフレーズを羅列するだけではなく、それをどう使えば仕事がうまく行くのか、そこまで教えてくれるところです。
朝の挨拶から始まり、直接会ったときの情報収集の方法、電話をかける前のマナー、一発で名前を覚えてもらう方法、失敗談の聞きだし方、言葉以外のコミュニケーションなど、どれも知っているといないとでは大違い。
これから英語を使って活躍したい人にも、今英語で苦労している人にも、バイブルになりそうな一冊です。
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