バイオリンを弾いている時に、自然な呼吸ができているでしょうか?
具体的には、
あご当て(Chin rest)...あごは休めているでしょうか?
肩当て(Shoulder rest)...左肩が上がってないでしょうか?
猫背になっていないでしょうか?
左手で楽器を支えられているでしょうか?
最近、数えるほどですが、
古楽器以外のモダン楽器でもあご当てをつけない人や、
あご当てなしで肩当てのみ、という奏者を目にしています。
つまり、大きなポジション移動や持続するヴィヴラートがあったとしても、
あごでぎゅっと締める必要はない、と言うことです。
よーく、名手の演奏をみていくと、大抵の人はあごの先端がフリーです。
また、お年を召した大家だと、首下のポヨヨンとしたお肉が載っているだけです。
あごや首、肩に不要なストレスがかかっていないか、
セルフチェックする方法があります。
首をまっすぐにして弾けるでしょうか?
※あごで、あご当てを押さえこむのがNGです。
※顔とあご当てが触れる、当たるのはOKです。
※あご当ての取り外し、取り付けを自己責任でされている方は、
あご当ても外してセルフチェックもできます。
左手で楽器を支える動きがない場合、まず弾けないと思います。
左手の構え、力加減が合っていれば、ポジション移動もできます。
左肩が上がる、左肩の固定、首の傾き、噛み締め...
不要な力をなくし、バランスを整えていくと、
呼吸、ポジション移動、ボーイング、ヴィヴラート、フレージングなどいろんなものの改善が見えてきます。
何かうまくいかない、しっくり来ない、というときに演奏家が起こすアクションは「変化」です。
考え方や契機によるでしょうが、人により取り組みの深度が違ってきます。
単に環境(あご当てや肩当て)を変えるだけか、
自分の感覚や奏法も見直すのか。
環境を変えた時は、意識的に自分の体の使い方を見直したいと思います。
あご当てについて
ガルネリ、カウフマン、ストラド、カントゥーシャ、ヴァルガ、フレッシュ、ドレスデン、バーバー...多分30年間に10個以上買いました汗
正直なところ、あご当てで顔が触れているのはほんのわずかなので、
溝のカーブや厚み以外は単なる嗜好(重さ、見た目、質)だったな...と省みています。
実際に当たっているところだけ、汗で色が変わっています。





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