――今日は、「自分で言ってみたら、なんか違った…」
そんなズレから気づけることについて、書いてみました。
季節の変わり目、いかがお過ごしですか?
気温も上がってきて、水分を摂らなきゃって思っても
なんとなく足りてないように感じます。
そんな時、私は夏野菜、特にきゅうりを食べるようにしています。
90パーセント以上が水分と言われるきゅうりを食べて
体内から潤す作戦です。
毎日のように食べるので、味を変えてみています。
さっぱりした塩味。
すっきりとした酸味。
やさしい醤油味。
食べたい味と思って味付けしたのに一口食べてみたら、
「……あれ?今日はこの味じゃなかったかも」
と感じることも、よくあります。
自分で選んだはずなのに、
自分が欲していたものと、ちょっとズレていたりして。
逆に、思いがけない味がぴたっとはまって、「あ、これだったんだ」と気づいたりもする。
自分のことなのに、
自分の“今”とぴったり重なるとは限らない。
そんなことが、案外あるものです。
最近、そんな感覚に似ているなと思ったのが、
「話してみたら、ちょっと違ってた」という瞬間。
話す前は、はっきりしていたように思っていたことが
いざ口にしてみると、なんだかしっくりこない。
あれ、私は本当にそう思ってたんだっけ?と、自分で自分に問い返すような。
***
この現象、実はコーチングの世界では
「オートクライン効果」と呼ばれることもあります。
もともとは医学用語で、細胞が自分で出した物質を、自分の受容体で受け取る働きのこと。
つまり、「自分で発したシグナルを、自分で受け取る」という仕組み。
コーチングでは、これを「話すことで自分の考えがクリアになる現象」として扱います。
声に出すことで、思考が形を持ち、距離ができる。
そして、自分の耳で自分の言葉を聞くことで、
「あ、本当はこっちに向かいたかったのかもしれない」と気づける。
不思議だけれど、”あるある”なんです。
***
プレゼンの練習を声に出してしてみたら、
「言いたいことの順番がなんか違う」と気づく。
友達に悩みを話していたら、話しながら自分で答えに近づいていた。
そんな経験、ありませんか?
思っていることを外に出してみることで、
自分との距離ができる。
その距離が、視点を変えたり、余白を生んだりしてくれる。
そしてときに、こういうことも起きるのです。
「言ってみたら、違ってた。」
あなたの”言ってみたら違ってた”ってどんな時でしたか?
回应 (0)