かなでピアノスクールのかなです。
今日はペダル練習についての大事な気づきをひとつ。
ペダルは、使わない練習と、響きを聴く練習の“両方”が必要です。
まず、ペダルを使わない練習は、
・音の粒を揃える
・和音が濁っていないか
・フレーズの終わり方を自分の指で感じる
など、手の中で音楽を作る力を育てるのにとても大切です。
でもそれだけでは足りません。
ピアノは**“空間に響かせる楽器”**です。
だからこそ、ペダルを踏んだ時の「響き」や「余韻」を聴き分ける耳も必要になります。
たとえば:
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同じ和音でも、どのタイミングでペダルを踏むかで響きが変わる
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ペダルをほんの少しだけ浅く踏むことで柔らかさを出せる
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フレーズの終わりにだけペダルを足すと、ため息のような美しさが生まれる
そうした響きの違いに気づくための練習も、積極的に取り入れたいところ。
つまりペダル練習は、
「使わずに音の基礎を整える時間」
+
「使って響きを観察する時間」
この二つを行ったり来たりすることが大事なんです。
どちらか一方では、片手落ち。
「今日はペダルなしで粒そろえ」「明日は響きだけに集中」など、目的を意識して分けて練習してみてくださいね。
また明日も、ピアノの気づきをお届けします。
かな
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