ピアノ】音に“色”や“物語”をのせてみる
こんにちは。ピアノスクールかなでのかなです。
ある生徒が、ある日こんなことを言いました。
「この曲、青い水の中にいるみたいなんです。」
私はその感覚に、はっとしました。
音を“感じる”力。
それは、技術以上に大切なことかもしれません。
でも、ただ感じているだけでは
音には伝わりません。
心の中で物語を描いていても、
それが“指”に伝わり、“音”になっていなければ、
聴いている人には届かない。
だから私は、生徒にこう伝えます。
**「そのイメージ、楽譜に描いてみよう」**と。
言葉でもいいし、色でもいい。
小さな絵でもかまいません。
「ここは風が吹いてる感じ」
「ここは誰かが去っていく場面」
「ここは黄色の光」
そんなふうに、
頭の中の“感じ”を、五線の外に書き出すんです。
書くことで、感覚は一歩外に出て、
弾くときに手とつながりやすくなります。
でも、それでもまだ
ちゃんと音になっているかは分からないですよね。
だから、ここで大事になるのが
録音です。
自分の演奏を録って
あとで聴いてみてください。
「ちゃんと自分の想像した音になってる?」
「ただ思い込んでいただけじゃない?」
そんなふうに
“耳で確かめる”時間を
少しだけ取ってみてください。
イメージする。
書き出す。
弾く。
聴き返す。
この流れを繰り返していくことで、
音楽の中に“あなたらしさ”が
少しずつ息づいてきます。
今日は、たった1フレーズでもいい。
自分の中にある風景を、
音に映してみてください。
かな
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